以前紹介した「テキストベースのコミュニケーション」に加え、社風の紹介ページには「雑談は少なく、会話の内容は業務に関連する内容が多いです」との記載があります。
    
紹介文だけを見ると「働きづらそう」「冷たい人が多そう」「人間関係に問題あり…?
そんなイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
  
今回、いちたすの職員を対象に実施した人間関係に関するアンケートから、その実態が明らかになりました…!過去の職場での経験や、いちたすならではの特徴など、「誠実がベースの簡潔な人間関係」について、職員のリアルな声と共にご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

「誠実がベースの簡潔な人間関係」の挿入画像

職場での人間関係に悩んだことがある職員は70%

まず、「これまでの職場で、人間関係について悩んだことはありますか?」という質問に対し、10人中7人が「ある」と回答しました。具体的な内容としては

  • 「上司の高圧的な態度に悩んだ」
  • 「感情的に伝えてくるため、何に怒っているのかが分からない」
  • 「相手の感情を気にしすぎて振り回され、都度疲弊していた」

など、相手の感情を伺ったり、気を遣いすぎたりすることで悩んでいた方が多く見受けられました。それ以外にも、

  • 「業務プロセスへの過干渉、トラブル時の責任の強要」
  • 「全て否定から入る上司がおり、提案や意見をあげにくかった」
  • 「自分が大きいプロジェクトを任されて以降、仲が良かった同僚からの対応が冷たくなった」

といった、業務の進め方に関する悩みや、成果を出したことで人間関係の悪化につながった例も挙げられました。

  • 「急ぎの業務があるのに、社内の世間話に巻き込まれる」
  • 「出世話や転勤・異動の話を、会社発表前に耳にすることがあった」
  • 「個人間のトラブルから、職員同士で悪口を言い合うようになった」

など、いわゆる「社内政治」に振り回されることで、お客様に集中することができなくなったというエピソードも。

いちたす
 及川

誰もが経験したことのあるようなエピソードばかりですね…。
社内の人間関係で疲弊してしまっては、何のために働いているのかを見失ってしまいます。

さらに、「人間関係の悩みが退職理由になりましたか?」という問いには、「退職した主な理由だった」が2人、「退職した理由の一つ程度」が3人となり、悩みを抱えた人の半数以上が退職の理由になっていました。

どんなにやりがいを感じていた仕事でも、職場の人間関係によって、そのキャリアに大きな影響を与えることが分かります。

いちたすの人間関係が「合っている」が多数派

では、過去に職場の人間関係で悩んだ経験があるいちたすの職員に、「いちたすの人間関係」はどのように受け止められているのでしょうか。

「いちたすの人間関係はご自身に合っていると思いますか?」という質問に対し、10人中6人が「合っている」、4人が「まあ合っている」と回答し、全員がいちたすの人間関係に肯定的な見方をしていることが明らかになりました。

「いちたすの人間関係が「合っている」が多数派」の挿入画像

この高い満足度には、いちたすが大切にしている働き方や文化が深く関係しています。

1. 必要以上に干渉しない「適度な距離感」

多くの職員が理由として挙げたのは、「良い意味で他人に干渉しない」という点です。必要以上にプライベートに踏み込まれることがなく、仕事とプライベートをきっちり分けられるため、精神的に楽だと感じているようです。

良い意味で他人に干渉しないため、自分自身に向き合うことが出来る。

必要以上に踏み込む場面がないため、余計な揉め事等が、仕組み上起こらないのが良いと思う。

業務の進め方においても同様です。識学の考え方のもと、上司は部下の業務の「過程」には干渉しません。そのため、部下が自律的に考えて行動することが求められますが、受動的な上司の”操り人形”になることはありません。

2. シンプルな関係性が生む「集中力」

「人間関係がシンプルで、業務に集中できる」「お客様のことを全力で考えられる」という声も多く聞かれました。無駄な人間関係のしがらみがなく、本来の業務に集中できる環境が、高い生産性につながっています。

穏やかで仕事熱心な人が多く、人間関係に悩むことなく仕事に集中できる。

業務時間中に雑談が生まれないので、他人にペースを乱されることなく、自分の業務に集中できていると感じる。

3. 「時間と立場を尊重する」という共通理解

お互いの時間や立場を尊重する姿勢が共通認識としてあるため、安心して仕事に取り組めるといった意見もありました。このような配慮が、お互いを尊重し合うフラットな関係を築いています。

仕事上の距離感を保ちながら、配慮・尊重を感じるやり取りができる。

社内でのマネジメントに共通の理解があるので、「あのひとはどう思うかな…」などを必要以上に気にしなくてよい。

4. 女性比率が高くても「面倒臭さ」はゼロ

いちたすは女性比率が高い職場ですが、「女性特有の人間関係の面倒臭さを感じるか」という問いには、全員が「全く感じない」「あまり感じない」と回答しました。入社前の不安も「感じなかった」人が大半で、この点においては良い意味で期待を裏切る結果となっています。

いちたす
 及川

誰もが一度は、グループや派閥でのトラブルを経験したことがあるのではないでしょうか…。「雑談」が少ないからこそ、不必要な派閥が生まれることはなく、気を遣いすぎることもありません。
そのため、新しく入った方でも安心してコミュニティの一員になることができます。

良好な人間関係を実現する3つの特徴

いちたすの人間関係が「誠実で簡潔」である背景には、日々のコミュニケーションにおける職員一人ひとりの具体的な心がけがあります。

いちたすではチャットを使用してのテキストコミュニケーションが主ですが、チャット・対面、またその両方に通ずるポイントがありました。

チャットで心がけていること
  • Yes or Noだと簡潔になり過ぎるので、自分の感想や背景の情報など、文章量が多くなるように意識している。
  • 文字だけだとどうしても温度感が伝わりにくいので、言葉遣いに配慮している。
  • 確認してもらったこと・質問をもらったこと・お願いした作業の報告に対するお礼の言葉を入れる。
  • 「私からはこう見えるが、相手はどうだろうか」などの、相手の見え方を伺う余白を持つようにする。
対面で心がけていること
  • 相手の話の腰を折らない。相手から話しかけられたら席を立ち、目線を合わせて会話する。
  • 本人がいないところで第三者の話はしない。プライベートな話に踏み込まない。
チャットと対面、共通で心がけていること
  • クッション言葉を使う。わからないことやできないことは隠さず伝える。
  • 相手が困らないような投げかけ方をし、発言の意図も伝えるようにしている。
  • ミスをしたときは正直にお伝えし、ミスを修正し最後までやり遂げるようにしている。

マネジメントをしている側にも、心がけているポイントがあります。

客観的に見て、いまの状況はどう見えるのかを伝えるようにしています。 (出来ているのに、まだまだだと思う人が今の社員には多いので…)

また、出来ていないことは出来ていないと、不足を認識したうえで、どうすればできるようになるのかを伝えるようにしています。

入社して数か月は、どのような感じで動いているかがわからないと思うので、チャット文化や簡潔な人間関係に慣れるまでは、毎日朝に対面の打ち合わせを行うようにしています。

一人ひとりの心がけから、いちたすの職員に共通する良好な人間関係構築のポイントが見えてきました。

1. 温度感のある「テキストコミュニケーション」

【いちたすの社風のリアル】 #01でも紹介した、テキストコミュニケーション。
文章だからと必要な連絡事項だけを送るのではなく、”文章だからこそ”相手への配慮を感じられるチャットが飛び交っています。

いちたすには誰に対しても「やってもらって当たり前」という考えの人はおらず、感謝の言葉や相手を気遣う言葉が自然と出てきているように思います。

いちたす
 及川

実際に私も、確認依頼のチャットを送り、それに対して返信をもらった際には「ご確認いただきありがとうございます」の一文を入れるようにしています。

また、文章だからこそ「お忙しいところ恐れ入りますが~」「~と幸いです」などの、相手の状況を配慮する言い回しをすることができるため、温かみのあるやり取りになっていると感じます。

また、文章にすることで感情的なやり取りを避け、落ち着いて内容を整理して伝えられるため、正確かつ効率的なコミュニケーションが実現しています。

温度感のある「テキストコミュニケーション」の挿入画像

2. 誰に対しても感じられる「敬意」と「尊重」

いちたすでは「会話についての基本方針」が定められています。
社内マニュアルには、会話にまでルールを設けている理由がまとめられており、以下抜粋します。

人によって繁忙期の時期、業務量、業務内容も異なるため、
よかれと思って話しかけた事で相手を知らず知らずのうちに困らせる場合があります。

自分が必死な時に別の人達が業務以外の話しをしているところを聞くと、良く思わないのが一般的です。
会話に参加していない人にも配慮が必要です。

誰でも体調が優れない時、もしくは家庭環境の状態などによって、話したい時もあれば話したくない時があります。…

  1. 話したい時に話し、話したくない時に話さないと、自分の都合で会話相手を探している様に見える。
  2. いつも話しをする人が黙っていると普通にしていても不機嫌に見える、心配される。

また、家庭環境は平等でも公平でもありませんので、本人が何気なく話している内容でも、誰かを傷つける事があります。

このような方針があるため、業務時間中に、業務に関係ない話を聞く・聞かれることはありません。
不必要な会話がないのは、”お互いに関心がない”という冷たい理由ではなく、相手への配慮や尊重する気持ちがあるからこそです。

3. 仕事とプライベートを割り切っている

いちたすの職員は、仕事とプライベートを分けて考える職員が多く、仕事中にプライベートな雑談が生まれることはありません。上記の「会話についての基本方針」も関係していますが、何より大切なのは自分の業務に集中すること、お客様に集中することです。

全員が「第一優先はお客様」という共通認識があるからこそ、雑談でわいわいすることはなくても、職員同士の信頼関係は築くことができています。

いちたす
 及川

実際のところ、私はプライベートな出来事を話したくない訳ではないですが…わざわざ話す必要もないと思っています。前職では聞かれれば答える、程度でした。

職場には仕事をしに来ているので、無駄な話をすることなく、自分の業務に100%集中できるこの環境がとてもありがたいです!

職員同士の個人的な関わりは必要最小限でありながら、最大の敬意と配慮があるのが、いちたすの人間関係の特徴です。

入社してみて感じたギャップは…?

入社後の人間関係のギャップについては、半数は”特になかった”と回答しましたが、「思ったより会話が少なかった」「思ったよりチャットでのやり取りがメインだった」といった声も上がりました。実際には、

入社直後は説明のとおり対面での会話が少なく、関係値の深め方をどうしているのか、と思ったことはありましたが、定期的に社内打合せもあり、その際に必要なコミュニケーションが取れるので、不明点などは解決でき問題ないと思っています。

いちたすのHP上で「家族のように経営者を支援」という文言があったため、職員同士の関係もアットホームなのかと勝手に想像したが、入社すると適切な距離を持って接する風土だと感じ、その点はギャップだった。

前職が職員同士の会話が多い環境だったこともあり、最初の1か月は静か過ぎて息が詰まり、昼休みになると外に出ていた。次第に、任せてもらえる業務が増え、その静けさが集中できる環境に感じるようになった。

このような回答もあり、入社後にギャップを感じた職員も少なからずいたことが分かりました。特に前職が対面コミュニケーションを重視する環境だったり、個人間の付き合いが多い社風だったりすると、ギャップを感じやすいのではないかと考えられます。

いちたす
 及川

入社後のギャップを限りなく少なくするために、面接時に執務室の環境を見ていただたり、このようなブログで社風を発信したり、入社前の判断材料を増やす取り組みを継続していきます!

職員満足度は平均8.9点!

いちたすの人間関係に対する満足度は、10点満点中、平均8.9点と非常に高い結果となりました。多くの職員が高い満足度を感じており、全体的に良好な人間関係が築かれていることが伺えます。10点と回答した職員が最も多く、最低点も7点と高い水準でした。

職員満足度の挿入画像

現状維持を望む声が多い一方、さらなる改善のための具体的な提案も寄せられました。

「社内において、もう少し職員同士を知るための時間があるとうれしい」という、業務外での交流の機会を求める声もありました。簡潔な人間関係を保ちつつも、より深い信頼関係を築くためにお互いを知りたい。バランスが難しいですが”新入社員が入ったタイミングで行う”など検討の余地はありそうです。

また、組織拡大を見据え、「いちたすの方向性を直接伝える社員総会」や「成果を出した社員を表彰する制度」、そして「社員間の相互理解を深める場」の設置が提案されました。「興味がないひとも無理やり参加するのではなく、簡潔な人間関係を維持したまま」という配慮も示されており、組織が拡大しても一体感を保ち、モチベーションを高めるために取り組んでいきたい施策の一つです。

今後も良好な人間関係を築いていくために

「今後職員が増えていった際に、人間関係の在り方に不安を感じますか?」という問いに対し、10人中7人は「不安は感じない」、3人は「不安を感じる」と回答しました。

「不安は感じない」と回答した背景には、「『識学』のマネジメントが共通土台の明確なルール」がありそうです。実際に以下の回答がありました。

入社前の意識のすり合わせがうまくいき、マッチすれば、あまり不安はないと感じています。

社風に合った方が今後も入社するなら、今の人間関係と変わりはないと思ったから。

理念に共感してくれている方とは、人数が増えてきて直接の接点が持てなくなったとしても、トラブルが起きる心配は減らせる体制になっていると考えています。

このように、入社前の認識のすり合わせや、理念への共感があれば、職員数が増えても良好な人間関係を構築していけると考えている職員が多いようです。既存の良好な社風への信頼も不安を軽減してると考えられます。また、

テキストコミュニケーションが主であるため、職員が増えても、職場の雰囲気や人間関係は大きく変わらないと思う。

という意見もありました。いちたすならではの効率的なテキストコミュニケーションが、関係性の質を保つ上でも重要な役割を果たしていきそうです。

「不安を感じる」と回答した職員の意見は、

識学の考え方について、理解している、問題ないということで入社してくださっているかと思いますが、実際には馴染めない方が多いように感じています。

職員が増えるということは様々な価値観を持った方が増えるということなので、職員全員が納得する環境にすることは難しいのではないかと思います。

採用時のミスマッチや識学の捉え方など、入社前に解消できる部分もあれば、価値観の多様化という抗えない難しい部分もありました。ただ、価値観は多様化しても、根本意識の統一ができれば、”衝突”ではなく”協調”ができるのではないかと考えています。

まとめ

今回、職員へのアンケートから、いちたすの「誠実がベースの簡潔な人間関係」は「必要最小限の関わりと、最大の敬意と配慮」から成り立っていることが分かりました!「働きづらそう」「冷たい人が多そう」というマイナスイメージを覆す、むしろ温かみを感じる関係性です。

「必要最小限の関わり」
  • 必要以上に干渉しない
    :プライベートはもちろん、業務の進め方や過程には過度に干渉することはありません。
  • 雑談が生まれようのない、テキストコミュニケーション
    :業務に関することも基本はチャットで、必要な時には対面で打合せも行います。
「最大の敬意と配慮」
  • 温度感のあるテキストコミュニケーション
    :受け取る側のことを考えた言葉遣いや、伝わりやすい言い回しになるよう工夫しています。
  • 相手の状況を尊重する立ち振る舞い
    :プライベートはもちろん、業務の繁忙も含めてそれぞれみんな違っているという共通認識があるので、相手の状況を無視して自分勝手に振る舞う人はいません。

また、会社全体の共通認識として、「お客様に誠実に向き合いたい」という思いがあります。会社の人間関係や社内政治よりも、お客様に集中したい、そういった思いを持った人の集まりだからこそ、適度な関わりで適切な信頼関係を築くことができています。

「誠実がベースの簡潔な人間関係」のまとめの挿入画像

いちたすに合う人とは…?

ここまでいちたすの人間関係について深掘りしてきましたが、そんな”いちたすで働きやすい人”は一体どんな人でしょうか。
「働きやすい人」と「働きづらい人」についてまとめてみました。

いちたすで働きやすいのはこんな人
  • 仕事とプライベートの人間関係をきっちり分けたい人
  • 相手への興味や好き嫌いではなく、同僚を尊敬できる人
  • 社内政治よりも、お客様に誠実に向き合いたい人
  • 文章で物事を伝えるのが得意な人
  • 会話の無い静かな環境でこそ、集中力を発揮できる人
いちたすで働きづらいのはこんな人
  • 職場の人とプライベートでも仲良くしたり、会社の飲み会が好きな人
  • 苦手な相手とは、たとえ仕事であっても関わりたくない人
  • 上司や部下など相手によって立ち振る舞いを変え、”ご機嫌取り”が上手な人
  • 連絡事項や業務依頼など、文章より言葉で伝えた方が早いと考える人
  • 雑談を交えながら、和気あいあいとした環境で仕事をしたい人

上記はあくまでも一例ですが、今回の記事を読んで共感していただける部分があれば、一緒に心地よい関係性を築いていけるのではないかと思っています。

いちたすは、過去の職場で人間関係に悩んだ経験がある方や、成果と成長を追求しながらもワークライフバランスを大切にしたい方にとって、非常に魅力的な職場です。お客様への貢献を通じて社会課題解決に貢献したい、自身のキャリアをステップアップさせたいという方は、ぜひ一度お話を聞きに来てください!