本記事では、当社(株式会社いちたす)の「必読書」のひとつでもある『リーダーの仮面「いちプレーヤー」から「マネージャー」に頭を切り替える思考法』という書籍を紹介いたします。

チームの結果を最大化させるために、リーダーが見るべきポイントは”たった5つ”
当書は、5つのポイントにフォーカスし、それを可能とする思考法として、”リーダーの仮面”を与えてくれます。

識学マネジメントを取り入れている当社の取り組みについても併せて紹介いたします。

『リーダーの仮面「いちプレーヤー」から「マネージャー」に頭を切り替える思考法』とは

『リーダーの仮面「いちプレーヤー」から「マネージャー」に頭を切り替える思考法』とはの説明画像

『リーダーの仮面 「いちプレーヤー」から「マネージャー」に頭を切り替える思考法』とは、「株式会社識学」の代表を務める安藤広大さんの著書で、2020年11月に出版され、現在51万部を超えるベストセラー本となっています。

「識学」とは「意識構造学」からとった造語であり、組織内の誤解や錯覚がどのように発生し、どうすれば解決できるか、その方法を明らかにした学問です。

当書は、識学の考え方をもとに、リーダー1年目や中間管理職を想定した、リーダーがフォーカスすべきポイントを5つに絞り説明してくれます。

リーダーが見るべきたった5つのポイント
  1. ルール:場の空気ではなく、言語化されたルールをつくる
  2. 位置:対等ではなく、上下の立場からコミュニケーションする
  3. 利益:人間的な魅力ではなく、利益の有無で人を動かす
  4. 結果:プロセスを評価するのではなく、結果だけを見る
  5. 成長:目の前の成果ではなく、未来の成長を選ぶ

『リーダーの仮面「いちプレーヤー」から「マネージャー」に頭を切り替える思考法』の書評

『リーダーの仮面「いちプレーヤー」から「マネージャー」に頭を切り替える思考法』の書評説明画像

ここでは本書から学んだポイントを3つにまとめて、ご紹介します。

ポイント1:リーダーの仮面

リーダーの仕事には、1つの大きなゴールがあります。それは、部下を成長させ、チームの成果を最大化させることです。
部下の成長にはリーダーとメンバーに「いい緊張感」が生まれることが大切だと当書では書かれています。そのために最適なのが「リーダーの仮面」というツールなのです。

当書にはリーダーの仮面について下記のように書かれています。

私たちは、誰もが普段から「ペルソナ(仮面)」を使い分けているはずです。
会社では「会社員」「上司」「部下」という仮面をかぶっていますし、家では「父親」「母親」「夫」「妻」という仮面をかぶっています。
そして、リーダーには、リーダーの役割を果たすための仮面があるのです

(中略)

仮面はあなたを守るものでもあります。
人間関係の衝突をなくす盾となり、他人からの攻撃を受け流してくれます。
リーダーの仮面をかぶって仕事を進めて、人から嫌われたとしても、それはあなたの人格が否定されたわけではありません。

『リーダーの仮面 「いちプレーヤー」から「マネージャー」に頭を切り替える思考法』P20,21より

自分らしく素顔のまま向き合いたいと思うかもしれません。しかし、上司や部下、夫、妻、子どもに接するときにはそれぞれの言葉遣いや表情、態度、言動を変えて私たちは日々を過ごしています。
これはペルソナ(仮面)を使い分けて人間関係の問題をなくしているのです。また、リーダーの仮面をかぶることにより自分自身を守ってくれます。

私はこれまで部下に手取足取り教えすぎていたかもしれないと当書を読み反省しました。
嫌われたくないという思いもあったと思います。丁寧に教えることが部下のためと思っていましたが、それは今にしか視点を置いておらず、本当に部下の成長を考えるのであれば、時には厳しく見守ることも必要であると当書から学びました。

また、幼児教育・保育業界で働く先生方はとても優しく個人の思いに寄り添う方が多いと実感しています。職員に寄り添いすぎて疲れてしまう主任さんや園長先生を見てきました。リーダーの仮面の考え方をぜひ、幼児教育・保育業界で働く先生方にも知っていただき、頭の片隅に置いていただけると少し心が楽になるのではないかと感じました。

ポイント2:ルールの思考

ルールと聞くと、直感的にネガティブな印象ではないでしょうか?
がんじがらめで不自由な印象があると思いますが、しかし、実際には逆です。当書では下記のように書かれています。

ルールがあるからこそ、人は自由になれるのです。
国には法律があり、道には道路交通法があります。
だから安心してビジネスができたり、安全に道を歩くことができます。

『リーダーの仮面 「いちプレーヤー」から「マネージャー」に頭を切り替える思考法』P62

ルールが明確でないことは、部下にとってストレスになります。
リーダーの顔色をうかがい、空気を読みながら行動しないといけないからです。
どこに地雷が埋まっているかわからないところで自由に振る舞うことなんてできません。
逆説的ですが、ちゃんとルールがある会社の方がギスギスせず、組織内の人間関係が良好になるのです

『リーダーの仮面 「いちプレーヤー」から「マネージャー」に頭を切り替える思考法』P68、69

リーダーがやらなければいけないことは、「ルールを作り、それを守らせる」ということです。
ルールを設定し、守らせることで部下は余計な感情を抱かず、仕事に集中できます。

では、余計な感情を抱かず、仕事に集中できるルールとはどのようなものでしょうか?

当社ではルールの言語化を徹底しています。当書でも説明されている姿勢のルール(できる・できないが存在しないルール)を設定し、全員がルールを守り仕事に集中できる環境を整えています。

いちたすの姿勢のルール(一部抜粋)
  • 整理整頓
    退勤時、デスクに置いて良いものはディスプレイ、キーボード、ティッシュ、10月~4月加湿器のみ
  • 社内でのあいさつ
    決まった場所でのあいさつ 「お先に失礼します」は禁止。
  • 社外での役員・職員の呼び方
    社内:社長、〇〇さん(あだ名は禁止) 社外:敬称を略す事とする。

ルールがないと、みんなが見えないルールを探りあって疑心暗鬼になり、人間関係がギスギスしはじめます。「姿勢のルール」のように、「簡単なようで、できていないこと」を守らせることができるかどうか、それが今後のマネジメント人生で大きな差を生むと本書では書かれています。

株式会社いちたすに入社した当初、ルールが細かく決まっていることについて「大丈夫だろうか…?」という不安がありました。
しかし、実際に入社してみるとルールがあるからこそ、ルールを守っていれば、それ以外は自由にでき、精神的にも楽になりましたし、決断にも迷いがなくなりました。決断に迷いがなくなるため、仕事もスムーズに進められるようになったと実感しています。

ポイント3:良いリーダーの言葉は遅れてやってくる

当書の口コミを見ると「冷たい」などと書かれておりますが、紐解くととても人のためのマネジメント法になっていることが理解できます。

例えば、数値に厳しい上司は部下にとってマイナスの存在かもしれません。しかし、未来に視点を置くと「あの時は大変だったけど頑張って良かったな」と部下にとってはプラスになります。

リーダーの仕事は部下を成長させ、チームの成果を最大化させることです。

リーダの仮面をかぶり、ポイントを押さえた声掛けやルールの設定、評価をし、メンバーが最終的に成長する。それが、良いリーダーの言葉は時間差で遅れて効いてくるの真意です。
あの時の厳しい言葉はそういうことだったのかと後から効いてきます。

今に視点を置くのか、未来に視点を置くかで行動が変わってきます。

あの時のあの言葉はこういうことだったのかと気づく経験が誰しも一度はあるのではないでしょうか?
後から効く上司の言葉は自分にとって大きな学びになると当書を読み改めて再確認できました。今後、立場が変わり、部下ができた際には未来を見据えた部下の成長を考え、マネジメントしていこうと当書を読み学ぶことができました。

まとめ

『リーダーの仮面 「いちプレーヤー」から「マネージャー」に頭を切り替える思考法』を初めて読んだとき、私が今まで抱いていた良いリーダー像が覆されました。
個人的な感情は横に置き、リーダーの仮面をかぶることで組織・部下の成長に貢献できると学ぶことができました。また、自分自身を守るためにもリーダーの仮面が必要だと感じました。

幼児教育・保育業界で働いている先生方は子どもたちと同様に職員に対しても個を大切に寄り添い、優しい先生方ばかりで、マネジメントに悩む方が多いと感じてます。
なかなか数値化やルール化が難しい業界ではありますが、参考になる考えが当書には詰まっています。これから部下を持つ方、部下を持ち悩んでいる方はぜひ一度この本を手に取ってみて下さい。