本記事では、当社(株式会社いちたす)の「必読書」のひとつでもある『Think CIVILITY(シンク・シビリティ)「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』という書籍をご紹介します。

誰しもが無礼な人よりも礼儀正しい人と一緒に働きたいのではないでしょうか?
この本では、無礼な人がもたらすコスト礼節ある人がもたらすメリットを実験や調査から明らかにしています。

「礼」を重んじる当社が、書籍から学び実践している取組みもご紹介しております。

参考URL:東洋経済新報社 Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である

『Think CIVILITY(シンク・シビリティ)「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』とは

『Think CIVILITY(シンク・シビリティ)「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』とはについての説明画像

『Think CIVILITY(シンク・シビリティ)「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』とは、2019年7月に出版されたビジネス書です。
10万部以上売れており、全米で話題の「礼節の科学」について書かれています。

活気ある職場を作ることを目的にグーグルやピクサー、国際連合等で講演やコンサルティング活動を行っているクリスティーン・ポラス氏が書いた本です。

この本は「礼節は最強の武器になる!」をテーマに、3部構成となっています。

本の内容
  1. なぜ礼節ある人は得をするのか
    • 無礼な人のコストを初めて可視化
    • 礼節がもたらす5つのメリットを紹介
  2. あなたの礼節を高めるメソッド
    • 礼節をチェックする7つの方法
    • 礼節ある人が守る3つの原則を身につける
    • よくある「無意識の偏見」を取り除こう
  3. 礼節ある会社になる4つのステップ
    • 人を見極める採用システムを作ろう
    • 礼節を高めるコーチングを取り入れよう
    • 誤った評価システムを改善しよう
    • 無礼な社員ともちゃんと向き合おう

当社(株式会社いちたす)では、この本に書いてあることをとても大事にしています。

当社は、ヒトが常に守るべき道徳5つである五徳(仁・義・礼・智・信)を基に、いちたすの資質を当てはめて、さらに1つ加えた「六徳」職員の資質であるDNAとしています。

いちたすの「」とは、ルールを守るということ。
相手のルールを理解し、見た目や所作にも気を配ります。また「無礼を追放する」という方針のもと、この書籍の内容を社内ルールや採用システムに導入し、体現しています。

『Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』の書評

ここからは、本の書評を行います。

ポイント1:無礼な行動とは?

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この本では、無礼な態度がどういうものか、このように書かれています。

重要なのは、その言動が本当に相手に対する尊敬や配慮を欠くものだったかどうか、ではない。
重要なのは、された方がどう感じたかである。尊敬や配慮を欠く扱いを受けた、と相手が感じるかどうかだ。言動が相手の目にどう映ったかが問題となる。

Think CIVILITY(シンク・シビリティ)「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である

私は、この本を読むまでは、無礼な行動をとられた時、「相手はそんなつもりがなかったのかもしれない」と思うことにしていたのですが、その行動が無礼かどうかは、言動を受けた自分がどう感じたかで決めていい、ということがわかりました。

と、同時にとても恐ろしいことに気づきました…。

「相手がどう感じたかで無礼かどうか決まる」ということは、自分は相手の尊敬や配慮を欠く扱いをしたつもりはなくても、「相手が無礼だと感じれば、自分がとったその行動は無礼な言動になる」ということです。

やっかいなのは、同じ組織の中でも、育ってきた文化や世代が異なることで、同じ言動でも受け止めた人によって異なることです。
自分は無礼な態度をとったつもりがなくても、相手にとってはそれが無礼な言動だった、ということはよくあります。
そこでいちたすでは、ルール明文化することで、無礼な行動の認識を社内で統一しています。

いちたすのルール
  • 出勤時、退勤時、外出時は所定の場所で必ず挨拶を行う
  • 他者と会話(声) が重なった時、役職、入社歴の長さ、年齢の順に下の者が譲る
  • 社内での連絡の方法(チャットワークの使い方など)
    例:チャットワークの文頭は「お疲れ様です。」文末は「よろしくお願い致します。」

他にもルールはありますが、全て具体的に言語化されています。
ルールで決まっていれば、「この行動は無礼なのかどうか」を迷うことがなくなり、業務に集中することができます。
また、ルールの中で不都合があれば、部下から上司に相談し、相談の結果ルールが変更されることもあります。

このように、普段から礼節を重んじているため、自然に礼節が身につく環境を作っています。

ポイント2:無礼な人がもたらす損害

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私はこれまで、無礼な人が職場にいると、「仕事がしづらくて嫌だな…」と漠然と思っていたのですが、この本では、はっきりと無礼な人がもたらす損害について書いています。

アメリカ心理学会(APA)の試算によれば、職場のストレスによってアメリカ経済にかかるコストは1年に5000億ドルにものぼるという。なんと仕事上のストレスが原因で毎年5500億日もの就業日が失われ、職場で発生する事故の60~80パーセントはストレスが原因で、アメリカ人の通院の約80パーセント以上がストレスに関係しているとも言われる。
(中略)
そしてストレスの大きな原因のひとつとなっているのが人間関係の問題である。ストレスの半分はこれが原因だ。

Think CIVILITY(シンク・シビリティ)「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である

アメリカでは、職場のストレスによって1年に5000億ドルの損害が出ているということです。5000億ドルは、日本円にすると約54兆円です(書籍発行時点)。かなり大きい額ですね。
そしてその大きな損害を及ぼしている職場のストレスの半分人間関係の問題が原因になっています。

また、無礼な人が害になるのは、医療費が高くなったり、病欠が増えるからだけではありません。
この本の中で、無礼な態度を取られた人は、以下のようなマイナスの影響を受けることが、様々な調査結果から立証されています。

無礼な態度を取られることによるマイナスの影響
  • 集中力や注意力が削がれる
  • 思考力が奪われる
  • 無礼な言動は連鎖する

これまで何となく感じていた無礼な人が起こす悪影響について、この本では実験や調査を行い、数字として表れた結果が書かれています。

ポイント3:礼節ある人を見極める採用システム

ポイント3:礼節ある人を見極める採用システムについての説明画像

この書籍では、会社をより礼節のある場所にするために、4つのステップが紹介されています。

礼節ある会社になる4つのステップ
  1. 採用
  2. コーチング(オリエンテーション、トレーニング)
  3. 評価(報酬の決定も含む)
  4. 改善策の実践(改善が失敗した場合の解雇も含む)

以上の4つのステップの中でも、当社では特に採用システムに取り入れています。
この本を読むと、礼節に欠ける人が企業に与える損害は莫大だということが、とてもよく分かります。
また、無礼な人間を組織に入れてしまうことを第一に防ぐように著者は言っています。

その具体的な策として、採用のテクニックとして様々なことが書かれているのですが、当社が特に重要視している箇所を引用します。

面接は場当たり的なものにしない。方法を体系化して、どの人に対しても同じ質問をし、順序も必ず同じにする。この方法で面接をすると入社後の仕事ぶりがかなり正確に予測できることが調査によってわかっている。

Think CIVILITY(シンク・シビリティ)「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である

当社では、採用システムの全てをこの書籍の内容通り行っているわけではありませんが、礼節ある人かを見分けるために体系化された面接を行うことで、社内の礼節を高めています。

まとめ

『Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』は、「礼節の科学」について書かれた本です。

この書籍では、無礼な人がいかに会社にとって悪影響を及ぼすかを実験や調査から明らかにしています。
また、礼儀正しいと言える言動の解説もあり、自分自身の礼節を高めることができます。

当社では「礼」を大切にし、この書籍の内容を社内ルールや採用システムを導入しています。
保育園や幼稚園の組織作りにも、きっと役立つ内容ですので、ぜひご一読いただければと思います。