※こちらは2023/6/30にメールマガジンで配信した内容です。
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いつもお世話になっております。
株式会社いちたす マーケティングチームです。
幼稚園、保育園、認定こども園、小規模保育事業、企業主導型保育事業など様々な施設類型の経営に役立つ情報を配信しています。

本日は、株式会社いちたす代表取締役のエッセイをお届けします♪

社長エッセイの説明画像

当社のメルマガをご覧いただきまして、ありがとうございます。
株式会社いちたす代表取締役の大窪由衣と申します。

本日は経営よもやま話についてです。
今回のテーマは「経費が経営に及ぼす影響」です。

今回もメルマガをご覧いただいている皆様に突然のご質問です。

「利益」を出すために一番「効率」が良い方法って何かご存じですか?

下記の2つの選択肢のうち、どちらかをお選び下さい。
1:売上の増大
2:経費の削減

経営において、どちらが重要なのか?と問われたら、もちろんどちらも重要ですので、
ご承知おき下さい。

利益を増やすと考えると、1の売り上げの増大に目が向きがちですが…。

今回は「利益」という言葉と「効率」という言葉に注目して下さい。
2つの条件を考慮すると2番目の選択肢である、経費の削減が正解です!

本来私達経営者にとって経営において重要な事は、売上から経費を差し引いた後の
利益(収支差額)を大きくし、手許にお金を残すことではないでしょうか。

上記の仕組みをいかにシンプルかつ効率よく行うことが出来るか?
という勝負の世界である事は共通の認識かと思います。

極端な例を挙げると、売上100、経費100、利益0の場合、
事業を営む事への意味を考えなくてはいけません。

2つめの極端な例を挙げます。

新園舎を建築している最中に、
理想の教育をするためには追加工事代として5千万円が必要と分かった場合、
メルマガをお読みの皆様はどうお考えになりますか?

「追加で支払いが出てしまったが、その分園児募集を頑張れば大丈夫!」
「新園舎なんだから、いつもより子どもが多く入園してくれるので問題ない!」

そう考えられるかもしれません…
(私も今でもそういう考えに寄ってしまいます…)

ですが、追加支払いの5千万円は利益から「直接控除される」のですが、
園児募集を頑張って達成した、
売上5千万円は利益に「直接計上される訳では無い」という事にご注目下さい。

例えば、予定より多くの園児に入園してもらおうと思ったら、
従来の面積では足りず、追加で軽微な工事をする必要や、
保育士を追加で配置しないといけない場合などが想定されますが、

その場合、売上-工事費-人件費=利益

加えて、求人票の管理という時間や、
園児募集におけるSNSの管理、
チラシ作成やHPのブログ更新などの時間も乗っかってきますので、

売上-工事費-人件費-人件費(残業代)=利益

上記の流れとなり、

経費は直接手許のお金から無くなってしまうのに対して、
売上は売上を確保するための経費を差し引かれてから手許に残る事になります。

結論として、何か大きな投資に悩まれた際、
経費と売上を単純に比較すると経営の判断を誤るという事です。

だからと言って経費をかけずに経営する事が良いという単純な話ではなく、
投資した「経費」に対して、どれだけの「売上」を回収しなければいけないのか?
といった視点でお考えいただきたいです。

幼保業界では、利益を残す事が本来の目的ではないとは思うのですが、
そうはいっても利益を残さないと将来への備えや、子どもや職員の環境を整える事が出来ません…
(利益と環境改善のバランスはメルマガをお読みの皆様からご教示いただいた方が良さそうですね!)

【まとめ】
・売上と経費は単純比較をすると危険
・単純な経費削減思考は危険(投資が無ければ回収はないという発想を忘れない。)
・経費という投資に対してどれだけの売上を確保しなければならないのか?という回収について、手許に残る利益から逆算して考える

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
次回もよろしければ、ご覧下さいませ。