現在、弊社(株式会社 いちたす)では、東北工業大学の大矢研究室と産学連携でいちたすのリブランディングに取り組んでいます。約1年がかりで行うプロジェクトの第2回ワークショップを開催したため、この記事ではその取り組み内容についてご紹介します。
当記事は、第1回ワークショップについての記事からお読みになると、より内容を理解していただけます。
第1回ワークショップ記事はこちら
第1回WS(ワークショップ)を踏まえての反省と変化
ここでは、第1回ワークショップでの反省点と、それを踏まえた上で、第2回ワークショップへ向けて弊社が行った改善施策について解説します。
1.雰囲気/環境
まず、ワークショップを開催する際に大切にすべきポイントについて説明させていただきます。
ワークショップを行う上で大切なことは、参加者が仕事から離れ、リラックスした状態で取り組むことです。これは、いわゆるオフサイトミーティングのようなものです。
普段のオフィスとは違った場所を利用したり、飲み物やお菓子を用意するなど、環境や場の雰囲気を変えることで、参加者から仕事という意識を極力減らすようにします。そうすることで、仕事上の様々な立場や役職から離れることができ、参加者全員が臆せずに率直な意見を出し合えるようになります。
しかし、前回の第1回ワークショップでは、弊社の社員と学生さん、両者の緊張を上手く和らげることができず、意見が活発に出る雰囲気ではありませんでした。
そこで第2回目のワークショップはいつものオフィス内ではなく、弊社に新しくできたセミナールームにて行うことで、環境に変化を与えました。
また、飲み物やお菓子を弊社社員が積極的に口にし、学生さんにも勧めることで会話のきっかけをつくるなど、雰囲気を和らげられるよう工夫して取り組みました。
そうすることで、第1回ワークショップより遥かにリラックスした状態で進行することができました。
2.事前準備/参加者
第1回目では行わなかったのですが、第2回ワークショップでは、フレームワークの事前準備をしてから当日に臨みました。これには弊社側の参加者が関係しています。
弊社からは前回4名が参加しましたが、社長以外の3名がまだ入社歴の浅い社員でした。この3名は、ワークショップを通していちたすのことを勉強するために参加するようなものなので、その場で自社について意見を出すというとこが、少し難しい状況でした。
そこで、事前に第2回ワークショップで行う予定のSWOT分析というフレームワークに各自で取り組み、考える時間と当日取り組む際の心の余裕を持てるようにしました。
また、ワークショップには参加しませんが、いちたすをよく知る社員2名にも同様にSWOT分析を行ってもらい、今回は色々な立場の社員の意見をあらかじめ用意してから当日に臨みました。
第2回WS(ワークショップ)について
ここでは、第2回ワークショップの内容について解説します。
第2回目はSWOT分析というフレームワークを使って、WS(ワークショップ)を行いました。
1.前回のまとめ
第2回ワークショップは、まず東北工業大学の学生さんに第1回ワークショップで行ったブランド・アイデンティティ・プリズムについてのまとめを発表していただくことから始まりました。
弊社から出た要素をもとに、学生さんの考えも加えながらまとめを制作していただき、それに対して齟齬がないか確認を行いました。
2.SWOT分析とは
まとめの発表が終わると、いよいよ第2回ワークショップのメインであるSWOT分析に取り組みます。
先ほどから何度も登場しているSWOT分析とは、会社の置かれる現状を整理することで状況や課題を明確化し、次の戦略やマーケティングにつなげるための分析方法のことをいいます。
SWOT分析は、「強み(Strength)」「弱み(Weakness)」「機会(Opportunity)」「脅威(Threat)」の4つに企業の特徴を分けて分析を行うもので、4項目それぞれの頭文字をとった名前になっています。
それでは、4つの項目について、ひとつずつ解説します。
- 「強み(S)」では、自社の持つ強みや長所、得意なことなど、内部環境におけるプラス要因について考えます。
- 「弱み(W)」では、自社の持つ弱みや短所、苦手なことなど、内部環境におけるマイナス要因について考えます。
- 「機会(O)」では、社会や市場の変化など、自社ではどうにもできないがプラスに働く外部環境について考えます。
- 「脅威(T)」では、社会や市場の変化など、自社ではどうにもできないがマイナスに働く外部環境について考えます。
以上の4項目によって自社の現状を理解し、その分析結果を今後の活動につなげていきます。
3.実際にいちたすで取り組んでみた結果
ここでは、SWOT分析にいちたすが取り組んでみた結果について、具体例として一部をご紹介したいと思います。
- 強み(S):保育業界の経営スペシャリスト/事例・専門的知識が豊富
- 弱み(W):社歴が浅く、知名度が低い/業務が属人化している
- 機会(O):少子化による園経営の競争激化/経営陣の人手不足
- 脅威(T):少子化による廃園増加に伴う市場規模縮小/保育士不足
以上のような意見が、今回のフレームワークを通して弊社社員からあげられました。
SWOT分析について気になっている方は、参考にしてみてください。
まとめ
第2回ワークショップではSWOT分析に取り組み、自社が置かれている現状について整理し、理解することができました。
次回の第3回ワークショップでは、今回行ったSWOT分析の結果をもとに、クロスSWOT分析というフレームワークを行い、戦略を立てていきますので、ぜひご覧ください。