2023年10月30日に、無料オンラインセミナー「うまくいく園のワケ、教えます!幼保業界特化型ブランディングセミナー」を、株式会社VisionWiz様との共催で開催いたしました。

うまくいく園のワケ、教えます!幼保業界特化型ブランディングセミナーの説明画像

開催直前の募集にも関わらず、多くの幼保業界の関係者の方よりお申込みしていただきました。
セミナー後、参加者の方々より嬉しい声をいただきましたので、一部ご紹介いたします。

A園 園長

ブランディングの重要性を認識していたので、大変参考になった。

B園 理事長

いちたすのセミナーは、具体的なのが良い。

C園 園長

何から考えればいいか、知るきっかけになった!

本記事では、セミナーの内容を要点に絞ってお伝えしながら、
セミナーの最重要ポイントである「うまくいく園のワケ」を全てお伝えしていきます。

セミナー
未参加者

園のブランディングに興味はあるけど、
実際に取り組むイメージは全くない・・・

そんな思いをお持ちの
保育園・こども園・幼稚園を経営する理事長先生や園長先生でも、
本記事を読むことで

「ブランディングってこんな順番でやるんだ
「ブランディングのこと、やっとわかった気がする」

と言っていただけるようにお伝えしていきますので、
気楽な気持ちで読み進めていただければ幸いです。

登壇者プロフィール

本セミナーの登壇者は、弊社(株式会社いちたす)の代表取締役 大窪由衣です。

株式会社いちたす 大窪由衣のプロフィール

株式会社いちたす 代表取締役社長。
関西の中堅会計会社の公益法人向けのサービスを行う部署を経て、株式会社いちたすを設立。「経営者の家族になる」という理念を掲げ、東北の宮城県仙台市を拠点に全国の幼稚園、保育園の経営者を専門的に支援する事業を営む。自らが女性経営者であり、コンサルタントである事と、幼児教育、保育の現場は女性が多い事から女性が活躍出来る組織作りを目指す。

セミナーの概要

本セミナーの全体の内容を簡単にまとめました。

幼保業界の現状共有

最初に、ブランディングを必要性を理解いただくために、幼保業界の現状を共有いたします。

幼保業界の現状共有の説明画像
セミナー資料抜粋

想定よりも早いペースで少子化が進んでいます。
これからは利用定員よりも子どもの数が少なくなり、園児の獲得競争がますます激しくなることが予想されます。さらに、子どもの減少だけでなく、保育士人材も確実に減少しています。

この現状を乗り越えていくために、ブランディングと業務改善は最重要事項となります。

ブランディングの基礎知識

次に、ブランディングの基礎知識として、ブランディングについての用語などをご紹介していきます。

ブランディングの基礎知識の説明画像
セミナー資料抜粋

ブランディングとは、自分達らしさというブランドを確立し、顧客である保護者からの共感を集めるための表現活動のことです。

ブランディングの基礎知識の説明画像2
セミナー資料抜粋

ブランディングは(所属する職員向け)インナーブランディング」「(保護者や地域、業者向け)アウターブランディングの2種類の表現活動に分類できます。

弊社では、所属する職員向けのインナーブランディングから始めていくことをお勧めしています。
なぜなら、ブランドを感じる・地域に愛される園では職員の先生が必ず、自分達らしさを体現しているからです。一本筋が通った職員の対応を見るだけで、保護者はその園らしさを感じることができます。

ブランディングの基礎知識の説明画像3
セミナー資料抜粋

ブランディングにより、園児が集まり仲間が集まり、結果として経営が安定するという好循環を生み出すことができます。

ブランディングの進め方

ここからは、ブランディングを進める上で決めるべきことや、理念のチェックポイントなどをご紹介します。今回は時間の関係で、インナーブランディングの進め方をお伝えしていきます。
ブランディングに正解はありませんので、ここで紹介する内容はあくまでも弊社が考える方法だとお考えください。

ブランディングの進め方の説明画像
セミナー資料抜粋

インナーブランディングを進めるために、決めることが5つあります。

インナーブランディングで決めること5つ
  • 理念
  • コンセプトの設定
  • ターゲットの設定(職員)
  • ルール、マニュアルの作成(社風)
  • 面接の基準を言語化

この5つの中で特に大切なのは、理念です。

ブランディングの進め方の説明画像2
セミナー資料抜粋
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代表 大窪
園運営をされる経営者は、日々悩まれていらっしゃいます。

代表者だって園に行きたくない、出社を拒否したくなるような事が沢山ある中で、
だけど、この理念のためにやりたくてやっているんだったな
と思えるような言葉に出来たら一番良いと、私は考えています。

職員や保護者からの共感ももちろん大切ですが、
まずは経営者、意思決定者が心の底から思える理念であるかどうかを軸にしていただきたいと思います。

効果的で効率的なブランディングを支えるAI写真サービス「とりんく」のご紹介

セミナーの後半では、株式会社VisionWiz 取締役 とりんく事業責任者の山中健太郎様より、
効果的で効率的なブランディングを支えるAI写真サービス「とりんく」についてご紹介いただきました。

効果的で効率的なブランディングを支えるAI写真サービス「とりんく」のご紹介の説明画像
セミナー資料抜粋

AI写真サービス「とりんく」は、幼稚園・保育園・こども園の写真関連業務をラクにするサービスです。

保育者の主な写真関連業務の自動化
  1. 撮る ⇒ 保育者による写真撮影の自動化
  2. イジる ⇒ 使用可否の選別・子ども別の仕分け・加工といった後処理の自動化
  3. 見せる ⇒ 保護者への写真の自動配信

上記の写真関連業務の自動化により、
保育者の皆様の写真関連の業務負荷の削減保護者の皆様の安心感の向上を同時に実現しています。

効果的で効率的なブランディングを支えるAI写真サービス「とりんく」のご紹介の説明画像2
セミナー資料抜粋

幼稚園や保育園に通う我が子が安全に教育や保育を受けているのか、保護者の不安は絶えません。
また、現代の保護者世代は、SNSを活用しながら画像で情報を収集する習慣を持っています。
この状況から、今の時代にあった情報提供方法で行おうとすると、必然的に画像を使った情報共有が増えていきます。

効果的で効率的なブランディングを支えるAI写真サービス「とりんく」のご紹介の説明画像3
セミナー資料抜粋

AI写真サービス「とりんく」は、子どもの自然な表情を、肩から提げたままでも自動で撮影することができます。写真が楽に撮れて、たくさん撮れる理由がここにあります。

効果的で効率的なブランディングを支えるAI写真サービス「とりんく」のご紹介の説明画像4
セミナー資料抜粋

写真関連業務の自動化により、標準的な規模の園では最大月60時間を捻出しています。
さらに、保護者の写真共有時に「写真の隅でお着換えしている子が映り込んでいないか」「鼻水が出てしまっていないか」などの細心の注意をAIと分担できることで、保育者の精神的負担もグッと軽減されたそうです。

AI写真サービス「とりんく」は、園の時間とお金を確保しながら保護者との信頼関係が構築でき、ブランディングにも活用できる、価値の高いサービスであることがわかります。

効果的で効率的なブランディングを支えるAI写真サービス「とりんく」のご紹介の説明画像5

AI写真サービス「とりんく」の詳細については、こちらからご覧になれます。

セミナーの最重要ポイントをご紹介

ここからは、セミナーのタイトルでもあり、セミナーの最重要ポイントでもある、
「うまくいく園のワケ」を3つご紹介します。

セミナーの最重要ポイントをご紹介の説明画像
セミナー資料抜粋

うまくいく園がしている3つのワケをまとめました。

うまくいく園の3つのワケ
  1. 時間とお金の確保をしている
  2. ブランディングを含めた第二領域にいち早く手を付けている
  3. 使われる理念が存在している

では、うまくいく園のワケを、1つずつ具体的に見ていきましょう。

うまくいく園のワケ①時間とお金の確保をしている

うまくいく園のワケ1つ目は、「時間とお金の確保をしている」です。

うまくいく園のワケ①時間とお金の確保をしているの説明画像
セミナー資料抜粋

最重要事項のブランディングですが、最初にやるべきことは「時間とお金の確保」です。
その後、ブランディングを通じて、園の価値を高めていくという、最も大切な行動を起こしていきます。

この流れを覚えておくと、
計画的にブランディングの準備を進めることができます。

avatar
代表 大窪
ブランディングは、即効性がなく、短期的に結果が出るものではないからこそ、
継続的にブランディングに取り組む環境を整えることが大切です。

うまくいく園のワケ②ブランディングを含めた第二領域にいち早く手を付けている

うまくいく園のワケ2つ目は、「ブランディングを含めた第二領域にいち早く手を付けている」です。

うまくいく園のワケ②ブランディングを含めた第二領域にいち早く手を付けているの説明画像
セミナー資料抜粋

こちらは、園の業務の一例を緊急重要マトリクスに落とし込んだものです。

緊急重要マトリクスとは、「緊急度」「優先度」で整理し、
優先順位を視覚的に捉えて適切なアクションを起こすツール
のことです。

緊急重要マトリクスで業務を整理する目的は、
第二領域が何かを知り、それを「いつやるか」を決め、スケジュールを立てることだと言われています。

ブランディングは第二領域に位置しており、緊急度は低いが重要度が高い最重要事項です。

また、ここでご紹介した業務と領域への整理は、あくまでも普段いただくお問い合わせに沿った一例です。ブランディング以外の業務は園によって分類が異なるとご理解ください。

うまくいく園のワケ③使われる理念が存在している

うまくいく園のワケ3つ目は、使われる理念が存在している」です。

うまくいく園のワケ③使われる理念が存在しているの説明画像
セミナー資料抜粋

なぜ「キレイ」ではなく「使える」ことにこだわるのかというと、
理念は園の運営に迷った時の判断指針として使われることで、園を支えてくれるものだからです。

「そういえばうちの理念ってなんだっけ?」
と引き出しの奥に折りたたまれたような、キレイなままの理念にはしないでください。

迷った時、苦しい時、何か新しい事をしようとする時、
園の経営者だけでなく職員も思い出せる、使いに使った、手垢だらけの理念。
そんな言葉ができたら、理念の言語化は成功したも同然だと考えています。

ここで、使われる理念にするコツを1つお伝えします。

うまくいく園のワケ③使われる理念が存在しているの説明画像2
セミナー資料抜粋

使われる理念にするコツは理念の大きさを子どもから大人までを貫く位にすることです。
そのためには、取り入れる時間軸を意識する必要があります。

取り入れる時間軸が子どもに偏り過ぎると、地域や職員からの共感が少ない理念になり、
逆に社会や大人に偏り過ぎると、保護者からの共感が少ない理念になります。
この時間軸のバランスを取るのが、理念の言語化の難しさといえます。

使われる理念に見直すチェックポイント

その理念は、子ども達が

  • 子どものうちに発揮される事か
  • もしくは、大人になってから発揮される事か
  • それとも、社会との関わりの中で発揮される事か

⇒ 子ども達が、子どものうちから大人になるまで発揮される大きさの理念が理想

このように時間軸を意識して理念を見直すと、使いやすく機能する理念に近づきます。
使いやすく機能する理念は、経営者・職員・保護者の視点からも共感できるものになっているはずです。

ブランディングをして起こったエピソード2つ

最後に、ブランディングをした結果、起こったエピソードを2つご紹介いたします。
これらは、弊社がブランディングに携わらせていただいた宮城県内の小規模保育施設で、実際にあった出来事です。

ブランディングをして起こったエピソード2つの説明画像
セミナー資料抜粋
エピソード①保護者が1年だけでも入園したいと言ってきた!

ブランディングをした結果起こったエピソードの1つ目は、入園を熱望する保護者のお話です。

こども園に1歳児を通わせている保護者が、年度末に引っ越しをされることになりました。
小規模保育施設のため、1年後はまた別の施設に移る手間があるにも関わらず、1年でもいいからこの園に入りたいと、通っているこども園から転園されてきたそうです。
そういった保護者が、2組もいらしたそうです。

これは、自分達らしさを追求し、他の園との差別化が行われ、加えて共感を得る事に成功した結果だといえます。

エピソード②入社待ちの職員が出てきた!

ブランディングをした結果起こったエピソードの2つ目は、入社待ちの保育士のお話です。

この小規模保育施設では、

  • 既存の職員が知人の保育士を連れてきた
  • 子どもを預けている保護者の方が保育士資格があり、採用して欲しいと熱烈なアピールがあった
  • 募集していないのに、新規採用の予定はないかと問い合わせがあった
  • 産休・育休の職員が復職して、働き続ける

などの出来事があり、求人を出す必要がありません。

別の課題ももちろんありますが、保育士がどこも不足している現状でここまで採用が上手くいく園があるのは、まさにうまくいく園の象徴と言えるのではないでしょうか。

今後の開催予定

今後も、幼児教育・保育業界の経営者様に向けたセミナーを開催していく予定です。
詳細が決まり次第、当ブログでご案内いたします。

幼稚園・保育園のブランディングならいちたすへ

いちたすお問合せ画像

園のブランディングを検討するうえで、お困りのことがありましたら株式会社 いちたすへお気軽にお問合せください。
園のブランディングをどのように行っていくのかといった具体的なご相談から、今後の園運営を考えて、園が目指す幼児教育・保育をどのようにして実現していくのかという長期的な目標達成のご支援まで、幅広くご支援しています。

いちたすについて

株式会社 いちたすでは、保育園・こども園・幼稚園の経営者の皆様に対して、経営・運営・財務に関するコンサルティングを専業で行っています。

株式会社いちたすで出来ること
  • ブランディング支援
  • 配置基準の確認
  • 認定こども園等への移行支援
  • 少子化に対応し、継続的に運営していける体制作り
  • 園児募集支援(強みの明確化・見える化)
  • 保育士募集支援(安心して働ける環境づくり、ライフステージに合わせたキャリアプランの支援)
  • 所轄庁の行政監査対策
  • 園業務のICT化支援
  • 日常の会計確認・記帳代行決算作業計算書類作成

会計会社として、日常の会計の確認、記帳代行を行ってもいますので、園のバックオフィス業務、書類関係全般のご支援もしています。税務については保育所・こども園・幼稚園等の税務に精通した税理士法人と提携しています。

「会計事務所は法人設立からお世話になっているから変えたくない」というお声を頂きます。
そのような場合は、会計・税務ではなく、

  • 委託費の加算の取りこぼしがないか、第三者に確認してもらいたい。
  • 認定こども園への移行を考えているが、何から手を付ければよいかわからない
  • 処遇改善をどのように取り入れていけばよいか、他園がどのように行っているかを知りたい。

などのお悩みに対してご支援・コンサルティングを行う顧問(相談)契約もあります。こちらは、セカンドオピニオンのようにお使いいただくことも可能です。

料金プラン

株式会社 いちたすでは、定期的な顧問契約から、スポット(単発)での委託費の確認、申請書類の確認なども行っております。

たとえば相談契約、コンサルティング契約ですと

保育園の顧問(相談)契約の場合(1施設)

月額22,000円~
(税込)
保育園のコンサルティング契約(月1回1時間の打ち合わせあり)の場合(1施設)

月額55,000円~
(税込)

で引き受けております。

「複数施設を運営しているが本部で契約したい」「打ち合わせは2か月に1回でよい」など、オーダーメイドでご契約内容を作成いたしますので、お気軽にご連絡ください。

依頼の流れ

お問合せフォームかinfo@ichitasu.co.jp宛にメールをお送りください。
詳しい内容をお伺いいたします。

その後は、

その後の流れ
  • 当社の担当者が園にお伺いする
  • 当社事務所(仙台市一番町)にお越しいただく
  • Zoomなどを利用してオンラインで打ち合わせをする

といった形で、具体的にどのようなご支援が出来るのかを打ち合わせいたします。

園によって状況は様々ですが、

ご利用例
  1. 会計・財務顧問契約
  2. 収入最適化に向けたコンサルティングサービス
  3. 園運営を行う上での課題を解決するプロジェクト
  4. 顧問(相談)契約
  5. 監査対策を中心とした契約
  6. 処遇改善等加算の申請書・実績報告書などの書類作成支援契約
  7. 加算の取りこぼしがないかなどのセカンドオピニオン契約
  8. 社内研修、幹部研修開催支援

など、ご要望に合わせてご提案いたします。
お気軽にお問い合わせください。