こんにちは!長 恵理奈です。
今回は小川洋子さんの「ことり」という本をご紹介します。

他の人には通じない独自の言葉“ポーポー語”を話すお兄さん。
お兄さんが話す言葉を理解できる唯一の人がお兄さんの弟である小鳥の小父さん。
「ことり」はそんな小鳥の小父さんとお兄さん、2人の一生について小鳥の小父さんを中心に描かれたお話です。

2人で暮らしながら、毎日毎日同じルーティーンをこなし生活を送る。そして、話す言葉は理解してもらえず、行動範囲は近くの幼稚園の鳥小屋までと限定的。
読んでいると世間との関わりが少なく少し寂しいように感じていましたが、読み終えるとなんだかあたたかい気持ちになるようなそんな一冊でした。

それぞれにとっての幸せがあり、周りからでは見えないこともある
当然といえば当然のことだと思いますが、そんなことを改めて感じました。

大きな事件や衝撃があるわけではなく、小鳥の小父さんと小鳥たちの日常が丁寧に書かれており、リラックスした時にオススメの1冊です。

最後までお読みいただきありがとうございます。

株式会社いちたす
長 恵理奈

この記事についてのお問い合わせは
info@ichitasu.co.jp