現在、弊社(株式会社いちたす)では、東北工業大学の大矢研究室と産学連携でいちたすのリブランディングに取り組んでいます。約1年がかりで行うプロジェクトの第6回を2023年8月に開催しました。この記事では第6回の取り組み内容についてご紹介いたします。

前期研修成果発表

前期成果説明発表についての説明画像
前期研修成果発表の様子

東北工業大学大矢研究室の皆さんと弊社いちたすが3か月半行ってきたコーポレートブランディングの成果を大矢研究室ゼミ生の方から発表してい頂きました。3か月半の成果物として大きくわけ6つ、弊社社員全員に向け発表していただきました。

1:B.I.P(ブランド・アイデンティティ・プリズム)

B.I.Pというフレームワークに取り組みました。

B.I.Pを行った理由は

  • 企業の存在意義を認識するため
  • 企業のあたえる印象を文章化し、社内で共通認識をもたせるため

6つの項目に分け、自社について整理するとともに、自社に対する理解を深めることで、ブランドアイデンティティが鮮明になっていきます。弊社いちたすのB.I.Pについてまとめのもがコチラです。

B.I.P(ブランド・アイデンティティ・プリズム)についての説明画像
東北工業大学 大矢研究室 作成資料

今後の活動につながる部分は赤文字になっています。
ブランド・アイデンティティ・プリズムを活用することで、自社の魅力をわかりやすく顧客に伝えられるようになり、自社のありたい姿と顧客が感じるイメージに一貫性を持たせることに繋がります。

B.I.P(ブランド・アイデンティティ・プリズム)についてはこちらの記事で詳しく解説しております。
第1回:東北工業大学ブランディングワークショップ第1回|ブランド・アイデンティティ・プリズム

2:SWOT分析

SWOT分析とは、自社の事業状況等を「強み」「弱み」「機会」「脅威」にの4つの項目で整理することで事業の戦略方法が明確になるものになります。

SWOT分析の4項目

強み:自社がもつ良い特徴、ほかの企業より優れている点
弱み:自社の課題
機会:自社にとって追い風になる社会環境・制度など
脅威:向かい風ように自社が不利になってしまうが考慮せざる負えない社会環境・制度・顧客に関連するもの

弊社社員が株式会社いちたすについて4つの項目に分けて考えた意見を付箋に書き出しました。
社員から出た意見をまとめSWOT分析を行った結果がこちらです。

SWOT分析についての説明画像
東北工業大学 大矢研究室 作成資料(一部加工)

SWOT分析を行ったことで現状のいちたすについて明確に整理することが出来ました。

SWOT分析についてはこちらの記事で詳しく解説しております。
第2回:東北工業大学ブランディングワークショップ第2回|SWOT分析

3:クロスSWOT分析

クロスSWOT分析ではSWOT分析で洗い出した「強み」「弱み」「機会」「脅威」をそれぞれ掛け合わせることで、経営戦略を明確にしていきます。

クロスSWOT分析の結果がこちら。

クロスSWOT分析についての説明画像
東北工業大学 大矢研究室 作成資料

クロスSWOT分析をもとに導いたいちたすの経営戦略がこちらになります。

いちたすの経営戦略
  • 変化する保育業界に対応できる知識と経験
  • いちたすが経営をサポートすることで保育園経営者は本業(保育・人事活動)に専念
  • ITに対応できる若い人材が不慣れなお客様をサポート

クロスSWOT分析についてはこちらの記事で詳しく解説しております。
第3回:東北工業大学ブランディングワークショップ第3回|クロスSWOT分析

4:ブランドコンセプト案

経営戦略から生み出したブランドコンセプト案を3つ提案して頂きました。
ブランドコンセプトとは経営方針企業の目標を示したものになります。

ブランドコンセプト案についての説明画像
東北工業大学 大矢研究室 作成資料

弊社社員全員で検討した結果、10年後のいちたすを見据え、未来志向型のブランドコンセプト案3を目指していくことに決めました。

決定したコンセプト

経営者の意識を未来志向(子供中心)に変革する
ゲームチェンジャー(経営者/保育士の双方に響くメッセージ)

ブランドコミュニケーション・ムードボードについてはこちらの記事で詳しく解説しております。
第4回:東北工業大学ブランディングワークショップ第4回|ブランドコミュニケーション

5:ムードボード

ムードボードとは、決定したブランドコンセプトの印象を可視化したものになります。言葉で表したものを画像で示すことで共通の認識にするために行います。視覚的に示して頂いたことによって、より具体的にブランドコンセプトをイメージすることが出来ました。

6:スローガン&ステートメント

スローガン&ステートメントとは、自社の目標を第3者へ伝える言葉自社の志を一つにする言葉です。

今回2案ご提案頂きました。ご提案頂いたものがこちらになります。

コーポレートスローガン&ステートメントについての説明画像
東北工業大学 大矢研究室 作成資料

左側のコーポレートスローガン&ステートメントは前回のWS(ワークショップ)から改良していたいただいたものになります。前回、違和感のあった部分が改良され、社内にも外部の方にも響くものに改良されておりました。右側のコーポレートスローガン&ステートメントはより経営について考え経営の先の未来を一緒に考えることに重点を置いたものとして今回提案して頂きました。

コーポレートスローガン&ステートメントについてはこちらの記事で詳しく解説しております。
第5回:東北工業大学ブランディングワークショップ第5回|コーポレートスローガン&ステートメント

前期研修成果発表をうけての社員の感想

前期研修成果発表をうけての社員の感想についての説明画像

前期研修成果発表は社員全員で参加しました。前期研修成果発表をうけての弊社社員の感想になります。

いちたす
緒形

本日の発表といちたすが今目指しているところが近かったです。
コーポレートスローガン&ステートメントについては、こどもみつめるみらいの案は小規模のお客さまに対して訴求力があるのではないかと思いました。もう一方は、大企業にささるのではないかと思いました。

いちたす

SWOT分析について意見を出させていただきましたが、自分の思ってること以外にも社員が変われば見る目線、気づく視点も異なり、自分自身新たな気づきになりました。

いちたす
松嶋

保育士や保護者に最終的に訴求できて、お客さまがいちたすと契約することによって、保護者や保育士の方がいちたすと契約している保育園だったら、安心して子どもを預けられるや働きたいと思ってもらえるような会社になりたいと思いました。

avatar
代表 大窪
今までの経営者主軸のコーポレートスローガン&ステートメントから、こども主軸の「こどもみつめるみらい」に変更すると「お客様の属性」が変わり、「料金体系」「自社の商品」を変えていかなくてはならない、経営戦略を変更する事になると感じました。私個人としては、こどもみつめるみらいが大規模法人向けで、もう一方が小規模法人向けだと感じました。

まとめ

東北工業大学との産学連携を通し、自社を改めて知り、これからの未来を考えていく良い活動となっております。今後は社内で検討し、コーポレートスローガン&ステートメントを決定します。決定したコーポレートスローガン&ステートメントをベースに後期の活動をすすめていただく予定です。今後は大矢研究室のみなさんに会社案内や会社のロゴ作成などをして頂きます。今後も、大矢研究室の皆さんと連携し、株式会社いちたすというものを明確に、正しく社外へ広められるような方法を考えていきたいと思います。