2023年5月17日、株式会社識学様と当社(株式会社いちたす)の共催セミナーを開催いたしました。

株式会社識学は、経営者が持つマネジメントの悩みに対して、 意識構造学というマネジメント理論に基づいたサービスを提供するコンサルティング会社です。創業4年目の2019年に東証グロース市場に上場し、これまで3,000社以上の組織運営課題を解決しています。
そんな組織マネジメントのプロと、幼児教育・保育事業に特化し、全国の幼稚園・保育園を営む経営者のサポートを行う株式会社いちたすが共催セミナーを開催いたしました。

未来に向けて、どのような経営の一手を打ち、戦略を実現する組織をどのように作っていくべきか
共催セミナーをレポートしてお届けします。

セミナーの開催概要

保育業界のリーダーの役割とやるべきこととは?の説明画像

今回のテーマは「保育業界のリーダーの役割とやるべきこととは?」。
今後ますます子どもの数が減少し激化する競争環境の中で園児募集のためのヒントと、それを実現していくための組織マネジメントについて2人のプロが解説しました。

本セミナーは、幼児教育・保育業界の経営者・役員の方を対象に、zoomを使用したWEB形式で行いました。
40社限定だったのですが、おかげ様で満員での開催となりました。

登壇者の紹介

本セミナーに登壇したのは、株式会社識学の上席コンサルタント 堀江氏と株式会社いちたすの代表取締役 大窪 由衣です。

株式会社識学 堀江貴寛氏のプロフィール

株式会社識学 上席コンサルタント。
中京大学体育学部を卒業後、第一生命保険株式会社に入社し、営業を経験。入社3年目にプレイングマネジャーとしてメンバーを率いると、その3年後には最短で営業所長に就任。18名の営業組織を30名に拡大し、最大50名の営業組織のマネジメントを経験する中でさまざまな記録を打ち出す。その後識学に入社。

株式会社いちたす 大窪由衣のプロフィール

株式会社いちたす 代表取締役社長。
関西の中堅会計会社の公益法人向けのサービスを行う部署を経て、株式会社いちたすを設立。「経営者の家族になる」という理念を掲げ、東北の宮城県仙台市を拠点に全国の幼稚園、保育園の経営者を専門的に支援する事業を営む。自らが女性経営者であり、コンサルタントである事と、幼児教育、保育の現場は女性が多い事から女性が活躍出来る組織作りを目指す。

セミナー内容の紹介

ここからは実際のセミナーの様子をお届けします。

園児募集のためのヒント

まずは、当社代表取締役社長の大窪由衣から、競争環境が激化している中での園児募集のためのヒントについて解説がありました。

園児募集のためのヒント解説画像
セミナー資料から抜粋

2022年の出生数は80万人を下回り過去最低となりました。昔は子どもの数より利用定員が多かったため、1番人気の園から溢れた子どもが2番、3番と流れて入園していました。しかし今では、利用定員より子どもの数が多いために1番人気の園ですら定員割れしかねない状態です。

そのような園児の獲得において競争が激化する環境の中、リーダーの役割は3つだと述べました。

リーダーの役割解説画像
セミナー資料から抜粋

リーダーの役割1:法人の価値を高め、求められる保育園にする

保育園の価値が高まると、保護者から「この保育園に子どもを預けたい!」というラブコールが届き、利用定員が充足又は超過します。また、職員が友人を連れてくる等入職の順番待ちが発生し、求人を出す機会が無くなります。
こうして価値が高まると、求められる園になります。

リーダーの役割2:自分たちらしさ(ブランド)を追求する

では、どのように求められる保育園になるのか?それは2つ目のリーダーの役割である、自分たち「らしさ」を追求することです。

自分たちらしさを追求するという事は、自分たちの保育園ブランドを確立するという事です。
このブランドを知ってもらう活動全般のことをブランディングと言います。

ブランディングには、インナーブランディング(職員向け)アウターブランディング(保護者・求職者向け)の2種類があります。保育業界では、どちらを優先すべきでしょうか?

大窪:保育業界はモノを作って売る事業ではないので、職員保護者への対応子どもたちへの接し方がそのままブランディングになります。そのため、保育園の中にいる人向けのブランディングが一番重要です

いちたすで考える、保育園のインナーブランディングで必要な要素は5つあります。

保育園インナーブランディングの5つの要素
  1. 法人理念
  2. 教育・保育方針
  3. みんなのDNA
  4. ルール
  5. マニュアル

この5つの要素が既に存在する法人もあると思います。
しかし、これらが一貫したものになっているでしょうか? 5つが全てが矛盾なく一貫することで、世界観を保護者に届けることができます。

リーダーの役割3:価値を高める行動以外の業務を手放す

セミナーの中でも、大窪が強調したのはこの部分です。

大窪:これからますます園児獲得における競争が激化するのに、経営者自らが実務をしている場合ではありません。

会計処理等、職員に任せられる業務や外部に委託できる業務を行っている、又は保育士が足りないからと言って現場に入っている経営者の方はいらっしゃらないでしょうか?

法人の価値を高めるため、誰よりも早く組織を整え保育園の価値を高める必要があります。

また、当日のセミナーでは求められる園の具体例として、当社がブランディング支援を行った法人様の事例を実際の園の写真を織り交ぜながら紹介がありました。

組織マネジメント

続いて、株式会社識学 堀江氏より組織マネジメントについて解説が行われました。

識学マネジメントセミナーの様子画像
セミナーの様子

まずは株式会社識学について、識学理論について説明がありました。
その後、保育業界の抱える悩みについて絞ってお話いただきました。保育業界では、保育士不足による人員の確保・保育士の離職が課題になっています。

まさにこういったお悩みを抱えている経営者の方は大変多いのではないでしょうか。
保育士の離職原因として、以下のようなことが考えられるといいます。

保育士の離職原因
  • 保育士の業務過多
  • 人間関係にストレスを抱える保育士
  • 多忙さにみあわない保育士の待遇

実際に堀江氏がコンサルティングを担当している保育園を運営している会社でも、過去には上記の理由でたくさんの保育士が退職していたとのことです。そういった課題が起きていると、園児募集に手を出すことができません。そのため、組織をしっかりと見直していく必要があると堀江氏はいいます。

組織をしっかり見直すために、「リーダーの役割とやるべきこととは?」について識学理論を用いながらお話されました。
識学理論では、人は必ずコミュニティに位置しており、そのコミュニティの評価と個人の評価が連動していると考えています。そのため、自らの価値を高めることは、所属するコミュニティの看板を磨くことと同義になります。しかし、組織の中には自分がどのコミュニティに位置しているか正しく認識出来ていない職員もいるのではないでしょうか。

堀江氏:リーダーがやるべきことは何かというと、どういう人が位置(コミュニティの一員)からズレていて、どういう人が位置からズレていないのかルールを明確に設定すること。リーダーの役割は、やりがいを与えてコミュニティ内にきてもらうのではなく、一人一人の価値観を尊重することでもなく、明確なルールを設定することです。

またルールについても、単に設定するのではなく、どのようなルールを設定すべきかワークを交えながら解説がありました。
ルールの明確化の他にも、リーダーの役割として「組織図の明確化」「役割の明確化」「評価の明確化」をあげられました。

最後に、参加者の方からのご質問をお受けし、セミナーが終了しました。

参加者の声

本セミナーに参加された方の声をご紹介します。

参加者

保育業界のこれからとリーダーの役割が理解できた。

参加者

噛み砕いてわかりやすかった。

参加者

識学の考え方が例として参考になりました。良いウェビナーをありがとうございます。

今後の開催予定

~本セミナーは終了いたしました~

お金まわりの業務効率化セミナー説明画像

エンペイ × いちたす 共催セミナーを開催いたします。

テーマは、お金まわりの業務効率化。

  • 業界のICT利用に関する現状共有
  • 事務や経理、お金周りの業務の効率化の重要性

について、事例を交えながら解説します。

こんな方におすすめです
  • 事務作業効率化をするために情報収集をしている
  • 利用料等の未回収、催促に負担を感じている
  • もっと子ども等と触れ合う時間を増やしたい
  • 事務職員の手が足りていないのでもう一人採用しようとしている
  • 事務業務を効率化することで得られるメリットを知りたい

開催概要

  • 開催日時:2023年7月13日(木)10:30~11:30
  • 登 壇 者 :株式会社いちたす 代表取締役 大窪 由衣
  • 受講形式:オンライン(ZOOM)※ビデオOFFでご参加いただけます。
  • 参 加 費 :無料
  • 対 象 者 :経営者・役員・園長様向け

保育園・こども園・幼稚園の経営でお困りの方はいちたすへご相談を

いちたす事務所画像

保育園・こども園・幼稚園を経営するうえで、お困りのことがありましたら株式会社 いちたすへお気軽にお問合せください。
今後どのように運営していけばよいか、給付費(委託費)や補助金はしっかりと取れているのかといった経営・財務に関するご相談から、保育士・職員に外部研修を行ってほしい等の人材育成に関するご相談まで、幅広くご支援しています。

いちたすについて

株式会社 いちたすでは、保育園・こども園・幼稚園の経営者の皆様に対して、経営・運営・財務に関するコンサルティングを専業で行っています。

会計事務所として、日常の会計の確認、記帳代行を行ってもいますので、保育所のバックオフィス業務書類関係全般のご支援もしています。幼稚園・保育所・こども園の税務・労務に精通した税理士法人・社会保険労務士事務所とも提携しています。

「会計事務所は法人設立からお世話になっているから変えたくない」というお声を頂きます。
そのような場合は、会計・税務ではなく、

  • 委託費の加算の取りこぼしがないか、第三者に確認してもらいたい。
  • 認定こども園への移行を考えているが、何から手を付ければよいかわからない
  • 処遇改善をどのように取り入れていけばよいか、他園がどのように行っているかを知りたい。

などのお悩みに対してご支援・コンサルティングを行う顧問(相談)契約もあります。こちらは、セカンドオピニオンのようにお使いいただくことも可能です。

料金プラン

株式会社 いちたすでは、定期的な顧問契約から、スポット(単発)での委託費の確認、申請書類の確認なども行っております。

たとえば相談契約、コンサルティング契約ですと

保育園の顧問(相談)契約の場合(1施設)

月額22,000円~
(税込)
保育園のコンサルティング契約(月1回1時間の打ち合わせあり)の場合(1施設)

月額55,000円~
(税込)

で引き受けております。

「複数施設を運営しているが本部で契約したい」「打ち合わせは2か月に1回でよい」など、オーダーメイドでご契約内容を作成いたしますので、お気軽にご連絡ください。

依頼の流れ

お問合せフォームかinfo@ichitasu.co.jp宛にメールをお送りください。
詳しい内容をお伺いいたします。

その後は、

その後の流れ
  • 当社の担当者が園にお伺いする
  • 当社事務所(仙台市一番町)にお越しいただく
  • Zoomなどを利用してオンラインで打ち合わせをする

といった形で、具体的にどのようなご支援が出来るのかを打ち合わせいたします。

園によって状況は様々ですが、

など、ご要望に合わせてご提案いたします。
お気軽にお問い合わせください。