グローバル化が加速する現代社会において、子どもたちの将来を見据えた英語教育の重要性はますます高まっています。小学校での英語教育必修化や保護者の関心の高まりを背景に、保育園での英語教育導入は時代のニーズと言えます。
本記事では、保育園経営者の皆様に向けて、英語教育導入のメリットから具体的なカリキュラム作成、運営のポイント、そして成功事例まで、実践的な情報を網羅的に解説します。幼稚園・保育園・こども園にて英語導入について悩まれている経営者の方のお役にたてますと幸いです。

学生時代は教員養成の大学に通い、英文学科で言語学を専攻していました。英語の中高教員免許も取得しています。英語が未来を生きる子どもたちにとって、互いを理解し支え合うためのコミュニケーションツールの一つとなることを願い、本記事を執筆しました!
英語教育導入についての一助となりましたら幸いです。
この記事を監修した人

関西の税理士法人にて公益法人に対して決算・申告書作成、財務コンサルティングを担当。 2017年、同税理士法人の仙台支店に転勤。 2019年7月に税理士法人を退職後、株式会社いちたすに参画。
得意分野:幼稚園・保育園・認定こども園の経営・財務コンサルティング。 少子化がますます進む東北で、今後数十年、安定して運営していける園づくりの支援を行う。 新規園の設立や代表者の代替わりなどの際は、法人に入り込んで、伴走型の支援を行うこともある。
宮城県中小企業診断士協会
保育園経営者が知っておくべき保育園の英語教育の現状とトレンド

グローバル化が加速する現代において、英語力は子どもたちの将来の可能性を広げる重要な要素です。
小学校での英語教育の必修化や、保護者の英語教育への関心の高まりを背景に、保育園での英語教育導入は増加傾向にあります。
早期からの英語学習は、子どもの言語習得能力を高め、異文化理解や国際感覚を養う上で有効です。遊びや日常生活を通して英語に触れることで、子どもたちは自然に英語に親しみ、抵抗感なく英語力を身につけることができます。
英語教育を導入する5つのメリット

保育園や幼稚園で英語教育の導入を検討されている経営者の方も多いかと存じます。
ここでは、英語教育を導入する5つのメリットについて触れています。
- 子どもの言語能力と将来の可能性を広げる
- 保護者からの支持と信頼を得る
- 保育園の差別化とブランド価値の向上
- 子どものコミュニケーション能力の向上
- スタッフや園全体のスキルアップ
それでは一つずつ解説していきます。
メリット①:子どもの言語能力と将来の可能性を広げる
幼少期に英語を学ぶことは、子どもたちの言語吸収力を高めると言われています。
特に、日本語にはない英語特有の「音」を早期に習得できることは大きなメリットであり、バイリンガルとしての基盤を築くことも十分に期待できます。
英語の学習は、単に将来の進学や就職の選択肢を広げるだけでなく、グローバル社会で多様な人々と協働し、活躍できる人材へと成長するための一歩となります。人口減少が進む日本において、世界中の人々と心を通わせ、互いに助け合うためのコミュニケーションツールとしての英語力が子どもの将来の可能性を広げると言えます。

出来ればローマ字読み(タイピング)を覚える前にフォニックスで発音の仕組みを学ぶことをおすすめします!
中学校で英語の学習を始めた際にローマ字読みと全く異なる発音に手こずったという経験をお持ちの方も多いと思います。先にフォニックスでスペルと発音の関係性を学んでおくと知らない単語も予測して読めたり、日本語にない音の違いが分かるようになります。
メリット②:保護者からの支持と信頼を得る
2020年度から小学校で英語教育が本格化し、低年齢からの英語学習への関心は急速に高まっています。
3年生からの外国語活動、5年生からの英語教科化という流れは、早期英語教育へのシフトを加速させており、保護者にとって、英語教育が充実している保育園は大きな魅力となります。
保育園で質の高い英語教育を導入することは、保護者の教育への期待に応えることができ、信頼と満足度向上に繋がります。

株式会社学研ホールディングスのグループ会社が行った「子供への英語教育の意欲調査」では、9割近くの保護者が英語教育を重要だと認識している結果が報告されています。言語習得には「時間」が必要とされる中、保育園や幼稚園で英語に触れられる時間があるということに魅力を感じる保護者の方も多いと思います。
メリット③:保育園の差別化とブランド価値の向上

他園との差別化の強力な一手となりえるのが、英語教育の導入です。英語教育を積極的に取り入れることは、保護者の教育ニーズに応えるだけでなく、「インターナショナルな視点を持つ保育園」としての独自のブランドイメージを確立し、地域における認知度を向上させる効果が期待できます。
また英語教育は、その分かりやすさも魅力の一つです。「英語」というキーワードは、保護者にとって保育園や幼稚園の特色として認識しやすく、記憶にも残りやすいシンボルとなります。ホームページやパンフレットなどの園児募集活動においても、英語教育を前面に打ち出すことで、より多くの保護者の関心を引きつけることができます。
メリット④:子どものコミュニケーション能力の向上
英語教育は単に言語習得を行うだけでなく、多文化理解を促します。英語教育を通じて様々な文化や価値観に触れる機会を得ることができます。
また英語教育によって、積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿勢を身につけます。異文化への理解と円滑なコミュニケーション能力は、変化の激しいグローバル社会への適応力を育みます。

英語教育だけに言えることではありませんが、自分の考えを伝え、相手の意見を理解する経験は、子どもたちにとって将来に役立つスキルの一つとなります!
メリット⑤:スタッフや園全体のスキルアップ
英語教育の導入は、子どもたちだけでなく、保育士やスタッフのスキルアップ、そして園全体の成長を促す大きな機会となります。新たな教育プログラムの導入は、保育士に新しい知識やスキル習得の動機を与え、研修などを通じて専門性を高めるきっかけとなります。
また、英語教育を成功させるためには、園全体での協力体制が不可欠です。情報共有や意見交換が活発になり、保育園全体で学び合う文化が醸成されることで、組織としての成長が期待できます。英語教育という共通の目標に向かって取り組むことで、職員間の連携が深まり、より質の高い保育の実現につながります。
英語教育の導入方法とステップ

ここからは英語教育の導入方法とステップについて解説します。
目的とビジョンを明確化し共有
英語教育導入の成功は、明確な目的設定から始まります。単に流行を取り入れるのではなく、「どのような子どもたちを育てたいのか」「英語教育を通じてどのような価値を提供するのか」といった具体的な目標を定めることが重要です。目的が不明確なままでは、職員や保護者の共感は得られず、期待する教育効果も生まれません。まずは、法人の理念と地域社会のニーズを踏まえ、英語教育を導入する意義を明確にしましょう。
- 園児の将来の可能性拡大
- 地域での差別化
(ビジョンの例)
子どもの英語力育成を通じてグローバル社会に対応できる力を養う
具体的なビジョンが定まったら、職員と保護者へ丁寧に説明を行い、英語教育の重要性と園の方針に対する理解と協力を求めます。共通の目標に向かって足並みを揃えることで、一体感が生まれ、スムーズな導入に繋がります。その後、ビジョンに基づいたカリキュラムを設計し、職員全員で目標達成に向けて推進していきましょう。
カリキュラム設計
保育園や幼稚園で行う英語教育のカリキュラム設計について解説します。
・年齢別プログラムの作成
保育園で導入する英語教育の年齢別カリキュラム作成は、子どもたちの発達段階に合わせて、無理なく楽しく英語に触れられる内容にすることが重要です。以下に、年齢別のカリキュラム作成のポイントと、具体的な内容の例をご紹介します。
- 0~2歳児:英語の音に慣れ親しむことを目的とする
- 英語の歌やチャンツをうたう
- 英語の絵本を読み聞かせる
- 英語の手遊びをする
- 3~5歳児:英語でのコミュニケーションの基礎を築くことを目的とする
- 英語の絵本の読み聞かせや、簡単なストーリーテリングをする
- フォニックスの歌やゲームを通して、英語の音と文字の関係性を学ぶ
- 英語圏の文化に触れるイベント(ハロウィン、クリスマスなど)を行う

子どもたちの興味や関心を引く内容にすることがポイントです。発達段階や子どもたちの状況に合わせて、柔軟にカリキュラムを作成しましょう。
・遊びを取り入れたカリキュラム

続いては遊びを取り入れたカリキュラムの紹介です。子どもたちが自然に英語に親しむことができるように歌やゲーム、アクティビティなど遊びを通して楽しく学べる内容にしましょう。
- 粘土や砂、水など様々な素材を使った感覚遊びを通して英語で物の名前や感触を伝える
- ダンスやゲーム、運動遊びをなど体を動かしながら英語に触れる
- 英語で動物や乗り物の名前を言いながら絵を描いたり工作をしたり製作をする
- ビンゴゲームでアルファベットや単語を覚える
- 英語の絵本や物語を題材にした劇やロールプレイを通して英語の会話を練習する
英語を「学ぶ」という感覚ではなく、遊びを通して「楽しむ」ことを重視したカリキュラムにすることが大切です。
進捗を記録するシステム
カリキュラムの設計だけでなく、各園児の学習進捗を記録する方法も確立しましょう。
記録を通じて子どもたちがどれだけ英語に触れ、どのような成長を遂げているかを具体的に把握することができます。また、個々の発達段階や興味関心に合わせた、より効果的な指導計画を立てるために役立ちます。
- 個別記録(個々の英語への興味関心、理解度などを記録)
- ポートフォリオ(園児の作品や写真、ビデオなどを集め成長の過程を記録)
- 評価記録(年齢や発達段階に合わせた英語の目標項目を設定、達成度のチェック)
記録は保護者との情報共有のツールとなり、連携を強化することができます。また、記録を分析することでカリキュラムや指導方法の改善点を見つけ、より質の高い英語教育の提供に繋がります。ICTも活用するなど、各園の実情に合わせた記録システムも構築しましょう。
英語スキルを持つスタッフの確保と育成
英語教育を成功させるためには、子どもたちに質の高い英語を提供するスタッフの確保と育成が不可欠です。ネイティブ講師の採用は、子どもたちが自然な発音や表現に触れる上で理想的です。
ネイティブ講師を採用する際には、以下の点を考慮することをおすすめします。
- 資格と経験:
- 幼児教育の経験や、英語教授の資格(TEFL、TESOLなど)を持っているか
- 子どもたちとのコミュニケーション能力や、異文化理解も重要
- 人物評価:
- 実際に対話をして、人間性や子供達と触れ合う姿勢を観察する
- 子どもと、楽しく遊び、また教育ができるような人材か見極める
- コミュニケーション能力:
- 法人の方針や日本文化を理解し、日本人スタッフと円滑に連携できる人材か
- 保護者とのコミュニケーションを良好に行えるか
また、英語教育経験の豊富な日本人スタッフの雇用も検討しましょう。
既存の職員へのスキルアップ研修も同様に重要です。定期的な研修で保育士の英語力を向上させることは、ネイティブ講師と日本人スタッフが協力し、質の高い英語教育をする上で役に立ちます。オンライン講座や専門学校の活用も検討することで、保育園全体の英語教育の質を向上させることができます。

ネイティブ講師の採用は、求人サイトや人材紹介会社を利用する他に、大学や語学学校と連携したり、オンラインプラットフォームを利用したりする方法があります。ビザや雇用条件についても確認が必要です!
教材と環境の整備
続いては教材と環境の整備について解説します。
・英語教育に適した教材を選定
保育園での英語教育に適した教材を選ぶには、いくつかの重要なポイントがあります。子どもたちが楽しみながら、かつ効果的に英語を学べるように、慎重に教材を選定しましょう。
- 絵本
- フラッシュカード
- 歌とチャンツ
- 動画
- ゲーム
- オンライン教材、アプリ
年齢と発達段階に合わせて園児が安全に使用できる素材で作られているかの確認が必要です。
園児はもちろん、先生が使いやすい教材である、ということも教材選定において重要なポイントです。

英語圏の文化や習慣を紹介する絵本や動画等の教材もおすすめです!異文化に触れることで、国際感覚を養うことができます。
・オールイングリッシュ環境の実現
オールイングリッシュ環境とは、日常生活や学習の場において基本的に英語のみを使用する環境のことを言います。保育園や幼稚園でも一部の時間を「英語のみで過ごす時間」として自然な英語使用を促進することができます。
最初から完全にオールイングリッシュにするのではなく、特定の活動や時間帯から始めることをおすすめします。また、視覚教材や体を使った活動を取り入れるなど、言語に頼りすぎない工夫も必要です。

英語教育において魅力的なオールイングリッシュ環境ですが、英語でのコミュニケーションを求められるため、精神的な負担を感じる場合もあります。「もう園には行きたくない…」「英語がきらい」となると元も子もなくなってしまうため、取り入れる場合はレベルや目的に合わせて行いましょう。
・英語を使用する空間の整備

日頃から自然に英語に親しみを覚える環境を整備することも英語教育の一環です。例えば、教室内に英語のポスターやフラッシュカード、絵本などを掲示する方法があります。
よく使う物の名前や、日常会話で使う簡単なフレーズなどを表示するとより効果があります。
子どもたちが遊びを通して英語に触れられるように発達段階や興味関心に配慮し、環境を整備していくことが大切です。
小規模からのスタート
英語教育を小規模からスタートすると初期投資やリソースの負担を軽減することができます。
・パイロットプログラムの実施
一部のクラスや時間帯で試験的に英語教育を導入することで大規模な投資や変更を行う前に、効果や課題を確認することが可能です。
例えば、特定のクラスや年齢を対象に数ヶ月間の英語教育プログラムを実施したり、週に数回、短時間の英語活動を取り入れ、子どもたちの反応を観察する方法があります。
・評価と改善
パイロットプログラムを通じて、子どもたちの反応、学習効果、職員の負担などを詳細に評価できます。
また、保護者からのフィードバックも収集し、プログラムの改善に役立てることも可能です。
園において英語教育を本格導入する前に、限られた範囲でプログラムを試行することで、問題点を早期に発見し、修正できるメリットがあります。
導入後の運営とモニタリング

英語教育導入後の運営とモニタリングは、プログラムの成功と継続的な改善のために不可欠です。
ポイントは以下の二つです。
- 定期的な進捗確認
- 職員間の定期ミーティング
定期的な進捗確認では、園児の英語学習の成果を評価するために、成長の記録と分析を定期的に行います。具体的には、発音、語彙、コミュニケーション能力などの項目を評価し、個々の園児の成長を把握します。
職員間の定期ミーティングでは、カリキュラムの進行状況や課題を共有し、解決策を話し合います。成功事例や改善点などを共有することで、園全体の意識を高め、より質の高い英語教育を提供するためのチームワークを醸成します。
これらの取り組みを通じて、英語教育の効果を最大化し、持続可能な運営体制を構築します。
長期的な運営計画
短期間では効果を感じにくいため、長期的な運営計画を立てる必要があります。
・次年度以降のカリキュラムアップデート
例えば小学校以降の英語教育との連携も視野に入れ、長期的な視点でカリキュラムのアップデートを行います。デジタル教材やオンラインリソースを活用する等、教材や指導方法の多様化を図ることもおすすめです。
・教育プログラムの拡充
定期的に子どもの成長やプログラムの効果を評価した後、改善点を洗い出し教育プログラムの拡充を検討します。保護者からの意見や要望を積極的に取り入れたり、外部機関による評価や専門家のアドバイスも活用し柔軟にプログラムの内容を修正していきます。

英語以外の科目や文化体験(例:多国籍料理教室や異文化イベント)の追加を検討してみてはいかがでしょうか。
成功事例の紹介

ここでは、弊社の事務所がある宮城県の英語教育で有名な宮城明泉学園の取り組みを成功事例としてご紹介します。
インターナショナル保育園の取り組み
学校法人宮城明泉学園では、明泉丸山幼稚園と姉妹園である明泉高森幼稚園の他に、幼稚園卒園後も英語を学び続けることのできるフレンドクラブ、中高生対象のハイスクール等を運営しています。
教育目標の一つに「言語教育においてもっとも大切な幼児期に、無理なく負担もない形で毎日英語保育を行うこと」を掲げ、卒園・卒業まで英語教育をはじめ多彩なカリキュラムを年齢ごとに行っています。
宮城明泉学園の取り組みの特徴についてお伝えします。
- 入園時に英語名が与えられ、ネイティブ講師と日本人教諭による担任制で、日常生活や遊びを通して自然な英語に触れる環境を提供。
- 創立以来50年以上に渡って蓄積された英語教育のノウハウがつまった独自の英語教育プログラム「GrapeSEED」を導入。
- 毎日40分の英語保育の中で、英語の音を聞き分けながらアルファベットの読み書きスキルを習得。
(出典:学校法人宮城明泉学園)
バイリンガル保育園の実践例
明泉学園が行っている教育内容について一部をご紹介します。
すべての学年において、英語、文字、音楽、体育など多彩なカリキュラムによる保育を年齢に応じて実施。希望により2歳から入園ができ、幼児期の特徴をとらえながら日本語教育と英語教育の両方を行う。
幼稚園卒園後も英語学習を継続できるように、希望者を対象とした小学生アフタースクール。
フレンドクラブでは毎年夏に中学1年生を対象に18日間のアメリカ研修旅行を実施。
幼稚園の年少を修了後、幼稚園の2年間と小学校アフタースクールの6年間、計8年間にわたり一貫して理想的な英語教育を行う。

子どもがお腹にいるときから入園を申し込む保護者がいると言われるくらい、宮城県では人気の幼稚園です。幼稚園を卒園した後も英語教育を継続して受けられるのが魅力の一つですね。
近年英語教育を効果的に取り入れた保育園の事例
宮城明泉学園の他にも、全国で英語教育を導入している園が多くあります。英語教育の導入形態は多様化しており、各園の特色や状況に合わせて様々な取り組みが行われています。
例えば、ネイティブ講師を採用し、園独自のカリキュラムを展開することで、子どもたちの自然な英語習得を目指す園もあれば、専門業者と連携し、質の高い英語プログラムを提供する園もあります。また、市販の英語教材を活用し、保育士が日常の保育活動に英語を取り入れることで、子どもたちの興味関心を高め、保護者からも高い評価を得ている園もあります。
重要なのは、法人の理念や保育園の実情に合った英語教育を導入することです。そして、その教育を通して、ビジョンの実現に繋げていくことが大切です。
導入時の課題と解決策

ここからは導入時の課題と解決策について解説します。
コスト管理と予算確保のポイント
英語教育導入にあたっては、初期費用だけでなく、長期的な運営コストを考慮した予算計画が必要です。
- 教材費、設備費、研修費などを明確にし、見積もりを比較検討する。
- 補助金や助成金の活用を検討し、初期費用を抑える。
- 講師の人件費、教材の維持費、研修費などを年間予算に組み込む。
- 外部委託費や教材費は、長期契約による割引などでコスト削減を図る。

幼稚園や認定こども園であれば、保護者からの理解を得た上で、上乗せ徴収を検討するのも一つです。また、補助金については東京都限定ではありますが「とうきょう すくわくプログラム」という補助金を活用できる場合もあります。対象の方はご検討いただけますと幸いです。
スタッフ間の連携強化と研修制度
英語教育に対する意識や重要性の認識が職員間で異なる場合、連携がスムーズに進まない可能性があります。特に、英語が得意な職員とそうでない職員との間に温度差が生じやすいです。
そういった課題を解決するためには、定期的なミーティングや情報共有の場を設け、職員間のコミュニケーションを促進することが大切です。また、英語教育に関する知識や指導スキルを向上させるための研修を定期的に実施しましょう。オンライン研修、外部講師による研修など、様々な方法を用いて職員のスキルアップを支援することができます。
保護者の理解と協力を得る方法
保育園での英語教育をスムーズに進め、より効果的なものにするためには、保護者の理解と協力が不可欠です。以下に、そのための具体的な方法をいくつかご紹介します。
- 説明会の開催
- 定期的な情報発信(SNSやニュースレター)
- 個別面談
- 参観日の設定
- イベントへの協力を依頼
また、アンケートや意見箱などを活用し、保護者の声を積極的に収集することも効果的です。英語学習への不安や疑問を抱えている保護者には安心感を与えられるよう心がけましょう。
まとめと今後の展望

英語教育の導入は、子どもたちの可能性を広げ、保護者のニーズに応えることで、園の魅力と競争力を高めることにつながります。まずは、園のビジョンを明確にし、段階的な導入計画を立てることが成功への鍵となります。
経営者の時間とお金を確保することで、英語教育の導入など、より戦略的な検討が可能となります。保育園経営でお困りのことがございましたら、お気軽にご相談くださいませ。
保育園・幼稚園・こども園経営のご相談なら幼児教育・保育専門コンサルティング会社いちたすへ

保育園・こども園・幼稚園を経営するうえで、お困りのことがありましたら株式会社 いちたすへお気軽にお問合せください。
今後どのように運営していけばよいか、給付費(委託費)や補助金はしっかりと取れているのかといった経営・財務に関するご相談から、保育士・職員に外部研修を行ってほしい等の人材育成に関するご相談まで、幅広くご支援しています。
いちたすについて

株式会社 いちたすでは、保育園・こども園・幼稚園の経営者の皆様に対して、経営・運営・財務に関するコンサルティングを専業で行っています。
会計事務所として、日常の会計の確認、記帳代行を行ってもいますので、保育所のバックオフィス業務、書類関係全般のご支援もしています。幼稚園・保育所・こども園の税務・労務に精通した税理士法人・社会保険労務士事務所とも提携しています。
「会計事務所は法人設立からお世話になっているから変えたくない」というお声を頂きます。
そのような場合は、会計・税務ではなく、
- 委託費の加算の取りこぼしがないか、第三者に確認してもらいたい。
- 認定こども園への移行を考えているが、何から手を付ければよいかわからない。
- 処遇改善をどのように取り入れていけばよいか、他園がどのように行っているかを知りたい。
などのお悩みに対してご支援・コンサルティングを行う顧問(相談)契約もあります。こちらは、セカンドオピニオンのようにお使いいただくことも可能です。
料金プラン

株式会社 いちたすでは、定期的な顧問契約から、スポット(単発)での委託費の確認、申請書類の確認なども行っております。
たとえば相談契約、コンサルティング契約ですと
で引き受けております。
「複数施設を運営しているが本部で契約したい」「打ち合わせは2か月に1回でよい」など、オーダーメイドでご契約内容を作成いたしますので、お気軽にご連絡ください。
依頼の流れ

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といった形で、具体的にどのようなご支援が出来るのかを打ち合わせいたします。
園によって状況は様々ですが、
など、ご要望に合わせてご提案いたします。
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