株式会社いちたすの初の試みとなる弊社企画のリアルセミナー「【東北6県の園長先生、必見!】直接相談できる処遇改善一本化解説セミナー」を弊社のセミナールーム(仙台市青葉区)にて開催いたしました。初めての試みで、お集まりいただけるか不安もありましたが、限定10名に対し8名様にお申込みいただき、無事終了することができました。ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。記念すべき第1回目のセミナーの様子をご報告します。

セミナー開催中の様子の説明画像
セミナー開催中の様子

今回のセミナーのテーマである処遇改善加算の「一本化」については、多くの法人様から

園ご担当者様

今までは何とかやってきたが一本化で不明なことが増えた…改定前後の情報で混乱している

園ご担当者様

一本化って何がどう変わるの??

というご質問を多くいただきます。当日お集まりくださった施設ご担当者様からも同じようにお困りのご様子が伺われました。セミナー終了後には、ご理解が深まりスッキリしたというご感想もいただけました。終了後のアンケートのご感想もこのブログでご紹介してまいります。本記事では、セミナー当日の様子と、スッキリにつながった講義の内容をご紹介いたします。

詳しくお知りになりたい方はこちら
処遇改善等加算Ⅰ~Ⅲの一本化対応ガイド

開催概要と開場・いちたすセミナールーム

会場となりました弊社のセミナールームです。

リラックスできる空間は集中力を高めます。このリラックスの理由のひとつは、いちたすオリジナルの香りが漂うアロマディフューザーです。宮城県のグリーディさんに、いちたすオリジナルの香りを作っていただいています。

いちたすではセミナールームでも職員のいる執務室でも、香り・照明・色調・BGM・什器や家具等の各所へこだわり、集中できる環境を整備しています。

いちたすセミナールーム

こちらが開催概要です。

開催日時2025年10月10日(金)14:00~16:30
会場いちたすセミナールーム
参加者8名(限定10名)
参加法人株式会社・学校法人 計5法人
【東北6県の園長先生、必見!】直接相談できる処遇改善一本化解説セミナー 開催概要(仙台会場)

今回は、株式会社の法人本部のご担当者様や学校法人の園長先生・事務ご担当者様、幅広いポジションの方がご参加くださいました。様々なお立場からそれぞれ観点は異なれど、一本化についてのご不安や制度を適切に活用したいというお気持ちが、お手元の資料のメモの量などから強く感じ取られました。

セミナー開催中の様子
セミナー中の様子
講師の様子
入口手前にアロマをご用意

タイムスケジュール

本セミナーは前半55分、休憩をはさんで50分、2部構成で実施いたしました。講義後には、このセミナーのタイトルでもある【直接相談できる】個別無料相談のお時間を設け、セミナーのお申込み時の事前ご予約を承りました。5法人中4法人様が無料相談をご利用くださいました。

セミナー開催中の説明画像

3ステップで理解を深める構成

お問合せを受ける中で特に多いのが「一本化で何がどう変わるの?」というお悩みです。また、改定前後の情報や知識が混在し

園ご担当者様

一本化って簡単になると思ってたのに逆に混乱!

と、お感じの方も少なくないのではないでしょうか。そこで本セミナーはこのように構成いたしました。こちらは当日使用した資料の目次です。

セミナー資料 INDEXの説明画像
セミナー資料 INDEX
3ステップで、理解を深めやすい構成になっています。
1
なぜ?なにを?全体像を知る

「処遇改善等加算制度における一本化の全体像」では、まず「なぜ一本化に改定されたのか」という背景と目的概要を解説。全体像を把握できれば明確にしたい点が絞り込まれて見えてきます。

2
不明点にスポットを当て徹底解消

区分3の要件整理・様式賃金改善の確認方法」では、大きな変更点について、従来制度との変更点を比較した方がわかりやすい部分もあるため、変更前後の比較や具体例を用いながら解説いたしました。

3
実践がイメージできる

申請書類の作成方法」では、実際の様式を見ながら変更点を中心に具体例を用いて解説。

「例えば、いちたす保育園という園で、この職員構成の園だとしたら…」と具体例を用いた解説では、ご自身の園を想像し当てはめて考えやすいとご好評でした。

直接個別で相談ができる

さて、本セミナーでのもう一つの特徴は講義後の【個別の直接相談】です。そこで伺ったご相談として主なものは

  • 正解がわからないまま進めているが自分の理解があっているか確認したい
  • 自園で加算の取り漏れがないか気がかり
  • 新制度移行後の処遇改善等加算の自園の場合の配分方法

など、一方通行の情報収集では満たせない【個別相談】ならではのトピックが多いようでした。

無料相談の様子の説明画像
無料相談の様子

ご参加者さまの声をご紹介

今回のご参加者様からいただいたお声をご紹介いたします。

【仙台開催】処遇改善等加算一本化解説セミナー

ご参加者様

4 / 5
満足
良かった点
  • 様式 4の作成例がわかりやすかったです。
【仙台開催】処遇改善等加算一本化解説セミナー

ご参加者様

5 / 5
大変満足
良かった点
  • 内容がかみくだかれていて良かった。
    実際の申請書作成に基づいての説明があり理解しやすかった。
【仙台開催】処遇改善等加算一本化解説セミナー

事務担当者

5 / 5
大変満足
良かった点
  • わかりやすくご説明いただき、ありがとうございました。

多くのお客様の現場の声を多く伺っているいちたすだからこそ出来た

  • 特にお困りになっている方が多い箇所に照準を当てて深堀りした解説
  • 具体例(架空の「いちたす保育園」の場合)の職員配置を例に用いた解説

この2つがご好評に繋がったようです。

担当講師・株式会社いちたす:伊藤

弊社のセミナールームまでご足労いただき、ありがとうございました。 初めての試みのため、緊張はありましたが、 皆様の「職員に還元したい、制度を正しく理解したい」という熱意をひしひしと感じ、大変有意義なお時間となりました。 複雑な処遇改善制度を、明日からの実務に活かす具体的なヒントを持ち帰っていただけたと確信しています。

処遇改善等加算はどう活用できるか

処遇改善等加算の理解を深めることは、言うまでもなく経営者や事務ご担当の皆さまの業務負担を軽減につながります。更にその一歩先には、処遇改善等加算の活用が今後、園を持続可能にする鍵があると見越していらっしゃる方も多いと思います。

処遇改善等加算の活用が園を持続可能にするプロセス

総務省統計局が「統計トピックスNo.145 我が国のこどもの数 -「こどもの日」にちなんで- (「人口推計」から)」で発表している推計がこちらです。こどもの割合は、1975年から51年連続して低下しているのはご存知の通りです。※この統計では15歳未満を「こども」としています。

総務省統計局「統計トピックスNo.145からこどもの数および割合の推移の説参画像
統計トピックスNo.145 我が国のこどもの数 -「こどもの日」にちなんで- 「人口推計」から

ちなみに都道府県別のこどもの割合はこちらです。東北6県は落ち込みが顕著に見られます。

総務省統計局「統計トピックスNo.145から都道府県別こどもの割合の説参画像
統計トピックスNo.145 我が国のこどもの数 -「こどもの日」にちなんで- 「人口推計」から

宮城県の子供の数

人口減少、特に出生人数の減少は宮城県内でも顕著で令和5年人口動態統計(確定数)の概況(宮城県版)によりますと令和5年の出生数は 12,328 人で、前年の 12,852 人より 524 人減少。また、出生率(人口千対)は 5.5 で前年の 5.7 を 0.2 下回り、全国順位は 33 位となっているとのことです。下記は令和5年人口動態統計(確定数)の概況(宮城県版)の「表3 宮城県出生数・出生割合の年次推移、母の年齢(5歳階級)」を基にグラフにしたものです。

宮城県の出生数の説明画像
令和5年人口動態統計(確定数)の概況(宮城県版)より

下記の記事では宮城県の保育園・幼稚園・こども園の課題や実態、県が注力する事業について解説しています。また、記事の後半では、弊社が宮城県の経営者様にご提供できるサービスや実際にご利用いただいているお客様の声をご紹介しています。下記の関連記事も是非ご覧くださいませ。

保護者の変化にも園児募集のヒントが

もうひとつ、園児募集のカギを握りそうな数字保護者の年齢資料では「母の年齢」とされています)です。女性の社会進出や働き方・家族の在り方の多様化によって出産の年齢層が上がっていることはご存知のとおりです。この数字からも、園を選ぶ基準も、保護者の年齢層の変動や働き方の変化に伴って変わってきていることが連想できます。一概には言えませんが「質」を問う年齢層の、時間がない保護者が多いということは園児募集の対策を練る上でポイントの1つと言えそうです。ユーザーのペルソナが絞り込まれてくるのではないでしょうか。

少子化と処遇改善は別問題?

少子化は園児獲得の難しさに直結します。この問題の解消と、処遇改善業務の負担軽減という課題は一見、関連性がない、別々の課題のように見えるかもしれません。しかし、処遇改善の活用という歯車が回りだせば、まず職員の満足度向上新規募集への応募増加につながります。この歯車によって保育の質が向上し、連動して向上する園の魅力が、保護者が園を選ぶ上で大きなポイントとなります。また、処遇改善業務が円滑に回りだせば経営者の時間に余裕ができ、経営戦略に注力できるようになります。これによって園児募集の手段を講じることができると考えます。

処遇改善のギアの説明画像

処遇改善の活用という歯車によって、制度を「手当」「業務」で終わらせず、園の存続と発展に活用をすることができます。

求められる園になるプロセス

競合(地域内の他園)がある場合、自園が求められる園になる必要があります。そのためにまず、園の特色のもう少し先にある自園だけの強みを絞り込むことが重要です。

  • ①「相殺」は、ターゲットから見た時に自社と競合の両方ともの強みと考えられる点。(例:2園とも駅まで近い)
  • ②「差別化」は、ターゲットから見た時に自社が競合に対して優位で差別化できる点。(例:自園はおむつのサブスクを導入している)
  • ③「弱点」はターゲットから見た時に競合の方が優位だと考えられる点。(例:他園は職員の定着率が高く保護者の口コミがよい)
  • ④「防御」は、ターゲットから見た時に自社も他社も魅力が少なくターゲットのニーズに合致していない点。(例:2園とも保育時間が短い)

いずれも「ターゲットから見た時に」ということが大きなポイントです。

競合差別化のマトリックス

上記の例の場合は職員の定着率をあげて「弱点」を「相殺」に引き上げることができます。また、保育時間について検討し「防御」を「差別化」に引き上げることも可能です。

これは、2024年3月時点で10万部を突破した書籍「THE MODEL」で紹介されている「競合差別化のマトリックス」です。多岐に渡る業界で取り入れられているプロセスで、自社の強み・選定される条件を自ら作り出す考え方です。競合がある時に、状況を整理するフレームワークとして大変効果的です。「自社の強み弱みをどう知り、どう競合他社をリードするか」の考え方を知ることができます。

株式会社いちたすマーケティング課:大友

営業プロセスに関する内容ですが「ユーザーに選ばれるには?」という概念は園運営にも共通するヒントになりそうです。

このフレームワークによって、特色を活かし、どう強みを作り出すか?保育の質をあげるか?という課題が見えた時、前述の図の歯車【処遇改善等加算】が滑らかに活動し出すことに解決の糸口があるのではないでしょうか。

1つ目の大きな歯車がもし停滞していれば、是非私共を潤滑油としてお役立てください。

まとめと今後の情報提供

セミナー開催中の様子の説明画像
セミナー開催中の様子

これまで、いちたすのセミナーは自治体様に講師としてご依頼いただくなどの形式でございましたが、今回の「【東北6県の園長先生、必見!】直接相談できる処遇改善一本化解説セミナー」は、弊社いちたすが単独で企画・運営するはじめての試みでございました。応募いただけるか?お招きするにあたってご満足いただけるには?と、試行錯誤をいたしました。開催後、ご好評のアンケートを拝読しひとまずは胸をなでおろしましたが一方で、ますます先生方のお役に立ちたいという想いも強くなったセミナーでした。

【東北6県の園長先生、必見!直接相談できる 処遇改善一本化解説セミナー】各会場のご紹介記事が読めます!

当社では、今後も処遇改善等加算に関する最新情報をブログで発信してまいります。また、より深く学びたい方向けに、【少人数制で学ぶ 処遇改善等加算の「本質理解」と「運用」集中講座】を開催しております。2025年12月スタートの開催では、全5回・限定10法人様とさせていただいておりましたところ想定以上のお申込みをいただきました。キャンセル待ちの法人様にはご希望にそえず大変心苦しく存じます。今後、より多くの皆様のお役に立てるよう尽力いたします。

\最新情報はこちら/
最新のセミナー情報を見る

処遇改善等加算を単なる「支給」で終わらせず、職員の満足と定着保育と教育の質の向上園の特色を強みに押し上げる戦略→園児数増加→収益最大化→安定した存続へ連動させることへ今回のセミナーの解説とご相談がお役に立てれば幸甚です。

どのようなことでもお気軽にまずはご相談ください。オンラインで個別の相談も承っております。